新しい日本つくる選挙に
市民が共同街宣〝改憲派に勝たせない〟
昨年5月、大阪市で行われた「大阪都」構想をめぐる住民投票で、共同の反対運動を広げた市民らが、「大阪の未来を結ぶ市民共同街宣」を6月26日、同市中央区内4カ所で行いました。日本共産党から、わたなべ結参院大阪選挙区候補、清水忠史衆院議員が参加、訴えました。
わたなべ候補・清水衆院議員も訴え
住民投票でデモや街頭対話などを展開したSADL(民主主義と生活を守る有志)のメンバーが司会。「住民投票では、自分たちのことは自分たちで決めようと立ち上がった。参院選も一人一人が行動し、候補者と一緒に新しい日本をつくる選挙にしたい」と訴えた後、5人がマイクを握りました。
生きやすい社会を私たちの手で
SADLの別のメンバーは、「私たちは歴史の当事者として再び平和主義を守れるかどうかの岐路に立たされている。選挙で改憲勢力を3分の2以下に追い込む。あなたの1票はその力を持っている。大きな花火を打ち上げる政治より個人個人の生活が大切にされる政治を。私たちの隣で思いを同じにしてくれるわたなべ結さんを国会に送り、私たちの手で誰もが生きやすい社会を一緒につくろう」と訴えました。
企業経営者の中野雅司さんは、「親子三代、自民党支持者だったが、安保法制審議で立憲主義を踏みにじったこと、自民党改憲草案を見た時、改憲勢力を勝たせては絶対にいけないと思った。安保法制を強引に通した後、国防予算が突出して増えたのに保育所、介護費、社会保障は財源がないと言う。国民生活を守るためにも改憲派に投票せず、野党連合に投票し、国民の意向を明確に示すことが大事」だと述べました。
野党と市民の共同で政治変革を
落語家の笑福亭竹林さんは、「大阪は巨大な勢力にひるむことなく怒りのツッコミを入れられる町。アベノミクス、強権な安倍政治、政権のことしか考えていない公明党、自民党の補完勢力でしかないおおさか維新に、今こそ怒りをぶつけよう」と呼び掛け。
平松邦夫元大阪市長は、「選挙で勝ちさえしたら何をやってもいいという安倍政治のやり方は我慢ならない。そんな中でやられようとしているのが憲法改悪だ」と指摘し、野党共闘を訴えました。
わたなべ候補は、「この大阪で、民主主義をつぶして何でも民営化と暮らしをつぶしてきたおおさか維新政治に、待ったをかけたのが住民投票だった」と振り返り、「維新が応援団になっている安倍政権の暴走、安保法制の強行、憲法改悪、アベノミクスで格差と貧困を広げてきた政治を、野党と市民の共同の勝利で変え、新しい政治を切り開く選挙。全力を尽くす」とし、党の政策を訴えました。
3カ月の子をバギーに乗せて夫と参加した30代の女性は、「子どもができ安保法を身近に感じるようになった。いろいろ知っていく中で、自分自身も弱者なのだと気がついた。憲法をいじられるのが嫌。自公には入れない」と話していました。
(大阪民主新報、2016年7月3日付より)