大阪から新しい政治を
比例躍進・わたなべ勝利で
大激戦の参院選 日本共産党が総力
参院選大阪選挙区(定数4)で主要5党の6候補が激しく競り合う大激戦・大接戦となっています。日本共産党は中央幹部、わたなべ結大阪選挙区候補、大門みきし比例候補を先頭に、「自公・補完勢力のおおさか維新の議席独占を許さず、日本共産党躍進で審判を。大阪の良識と希望の議席を必ず」と総力を挙げています。
自公維少数に追い込み
安倍暴走政治を退場に
小池書記局長 野合どころか希望の共闘
公示後最初の日曜日となった6月26日、日本共産党の小池晃書記局長(参院議員)が大阪入りし、吹田、八尾両市内でわたなべ大阪選挙区候補と共に演説しました。八尾市では大門比例候補も訴え。生活の党の渡辺義彦前衆院議員が両市で応援演説に立ちました。
「力合わせ、未来を開く。安倍政治を終わらせる選挙に」――小池氏は、全国32の1人区で野党共闘が実現し、複数区でも野党が競い合って、自民・公明・おおさか維新を少数に追い込むたたかいだと切り出しました。
安倍首相や自民党などが野党共闘を「理念なき野合」と攻撃していることに対し、「安保法制を廃止し、立憲主義を取り戻して憲法をちゃんと守る当たり前の政治にする。それを壊した政治を倒す。これ以上の理念はない」ときっぱり。「市民が後押しして実現した共闘が野合なはずがない。野合ではなく希望だ。希望の野党共闘を必ず成功させ、日本共産党の躍進で新しい政治、新しい政府をつくろう」と呼び掛けました。
維新は安倍政権の「別動隊」
小池氏はおおさか維新が党首討論で安倍首相に改憲を迫り、安倍首相もおおさか維新と一緒に改憲発議に必要な3分の2の勢力を占めたいと公言する間柄だと指摘。おおさか維新は教育無償化で憲法を変えると言うが、改憲しなくても法律を変えて予算をつければ可能だと明快に語りました。
さらにおおさか維新は野党4党が共同提出した安倍内閣不信任決議案に反対し、自公とともに否決。小池氏は「不信任案への反対は信任するということ。与党だと言っているのとまったく同じだ」と厳しく批判しました。
「共産党、民進党に議席を与えたくない」(松井一郎代表)として、おおさか維新は3カ月前まで自民党にいた人物を大阪選挙区の2人目の候補者に擁立。小池氏は「安倍政権の最も頼もしい応援団。しかも核武装の検討など自民党もできないことを言う。まさに最も危険な安倍・自民党の“別動隊”だ」と断じました。
小池氏は「維新政治で商都大阪は疲弊し、『大阪都』構想が否決されれば、こんどは『副首都』構想。こんなことに振り回されるのはもうやめにしよう。おおさか維新の全国進出を許さない、レッドカードで退場させる選挙に」と訴えました。
自民政治の大本を変える
小池氏は、野党共闘の成功と同時に日本共産党の議席を何としても大きくしていただきたいと力説。日本共産党は野党共闘実現へ粘り強く努力し、市民団体と心を開いて共同してきた党であり、安倍政権の大本にあるアメリカ言いなり、財界・大企業ばかり向いている政治の根っこに切り込む立場を持つ党だと自己紹介。「この党が伸びてこそ政治を前に進めることができる」と話しました。
小池氏は野党共闘を『民進党にはもれなく共産党がついてくる』と攻撃する安倍首相に対し、「共産党がついているからこそ、ブレない政治が実現できる。生活の党も社民党も、何より市民がついている。だから政治を変えることができる」ときっぱり。「大阪と国会、市民と国会を結ぶ日本共産党のわたなべ結さんを必ず勝たせてください。比例では日本共産党を大きく広げてください」と訴えました。
やるべきことやり切って
必ず日本共産党の躍進を
地に足のついた本当に強い経済
日本共産党の小池晃書記局長(参院議員)は6月26日の吹田・八尾両市での街頭演説で、「アベノミクスも問われる。道半ばではなく、道の向きが逆だ」と指摘しました。
大企業の収益は過去最高だが、働く人の実質賃金は5年連続で低下し、家計消費は戦後初めて2年連続のマイナスという異常事態にあると告発。「英国が欧州連合(EU)から離脱するとなった途端、株価が大暴落するような政治では駄目だ。大企業頼み、投棄マネー頼み、金融緩和路線も破綻。アベノミクス終了の号砲が鳴った」と強調しました。
「地に足をつけた本当に強い経済を」と小池氏。お金持ちではなく、普通の人が豊かになるために、日本共産党が提案する「3つのチェンジ」(税金の集め方を変える・税金の使い方を変える・働き方を変える)を詳述。「安倍首相はアベノミクスで6本の矢放って、1つも的に当たらない。いまも何をやるか語らない。日本の経済を立て直す仕事を、日本共産党とわたなべ結さんにやらせてください」と訴えました。
自民の改憲草案絶対に許せない
小池氏は環太平洋連携協定(TPP)、原発問題、沖縄米軍基地問題でも安倍政治を転換する日本共産党の政策と立場を紹介。最後に「憲法がかかった選挙」と述べ、9条2項を削除して「国防軍」をもち、事実上の戒厳令を敷く「緊急事態条項」創設を掲げる時代逆行の自民党改憲草案を絶対に許してはならないと力を込め、「今回の選挙は戦争法を廃止して立憲主義・民主主義・平和主義を取り戻すのがかかっている。民主主義という舞台に観客席はない。みんなが主人公。やれることをすべてやり切って必ず日本共産党の躍進、わたなべ結さんの勝利を」と呼び掛けました。
(大阪民主新報、2016年7月3日付より)