野党が足並みそろえて
立憲民主党衆院議員 尾辻かな子さん
総選挙で野党候補が一本化された大阪2区でたたかい、比例で当選した立憲民主党の尾辻かな子さんに、選挙戦を振り返るとともに、今後の抱負を語ってもらいました。
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唐突な今回の解散総選挙においては、民進党の安全保障法制を容認する希望の党との合流は、私にとっては到底受け入れることができないものであったことから、無所属も視野に入れましたが、立憲民主党ができたことで、この党から出ることになりました。
党ができた直後の枝野代表を迎えての京橋での街頭演説会は、ツイッターなどで呼び掛けて24時間もたっていませんでしたが、人でいっぱいになりました。枝野代表も言っていたように、立憲民主党をつくったのは背中を押してくれた皆さんであり、実際にその市民の皆さんとともに選挙ができたことは、非常に嬉しいことでした。私自身、ヘイトスピーチのカウンターをやっている若い皆さんや、SADL(民主主義と生活を守る有志)で活動していた皆さんとも一緒にできたことは、心強く広がりができました。
大阪2区で、共産党の石谷ひさ子さんが、大義のために自分は降りると言われた時、その思いを受けて頑張ろうと決意を新たにしました。直前で降りるのは本当に難しくしんどい決断だったと思いますし、応援団の皆さんの大英断には、身が引き締まる思いでした。
国会の議場の私の席は、4人掛けで私が右端で隣2人が立憲民主党ですが、その隣は自民党。ものすごい数の与党だと議席の多さを実感します。野党第1党の立憲民主党が野党間での話をまとめさせていただいて与党の暴走を止めるという、非常に大きな役割を、しっかりと野党の皆さんと足並みをそろえてやっていきたいと思います。
集団的自衛権が一部認められている中での九条改憲は非常に危険です。自民党がどんな改憲案を持ってくるにしろ、私たちは立憲主義を守るということで、まずは安保法制廃止、一部集団的自衛権を認めるのはこの憲法では許されていないわけですから、そのルール違反をまず直すことが求められます。
石谷さんの分まで頑張ります。
(大阪民主新報、2017年11月26日付より)