政策・提言・声明

2014年11月23日

橋下氏・松井氏の「総選挙出馬断念」について

2014年11月23日、橋下氏と松井氏の「総選挙出馬断念」について以下のコメントを発表しました。

橋下氏・松井氏の「総選挙出馬断念」について

2014年11月23日
日本共産党大阪府委員会委員長 山口勝利

一、橋下徹大阪市長と松井一郎府知事は、党利党略のかけひきにあけくれたあげく、本日、総選挙への出馬を断念することを表明しました。
 これは大阪府・市政における「維新政治」の破たんに加え、国政上も、彼らが影響力を行使できなくなっているという二重のゆきづまりを示すものです。

一、橋下市長らが総選挙出馬によって市政・府政投げ出しを策したことは、「維新政治」が次々と破たんしたことによるものです。
 「維新の会」の一枚看板とされた「大阪都」構想は、その「協定書」が府議会・大阪市会で明瞭に否決されました。地下鉄・市バス「民営化案」も否決され、敬老パスの有料化、住吉市民病院廃止をはじめとするくらし破壊に、市民各層から大きな批判を受けています。橋下市長による「職員アンケート」を名乗った「思想調査」などは中央労働委員会からも、司法からも断罪されています。彼らが「目玉」とした「民間公募」の区長、校長、さらには府教育長、市交通局長の問題など次々とボロがでて破たんしています。
 これにたいして大阪市会でも、府議会でも、草の根からも、「大阪都ストップ」「維新政治ノー」をかかげた一点共同のとりくみが、かつてなく広がりました。
 橋下氏らが総選挙に出馬せず、市長、知事にとどまるにせよ、こうした矛盾は何ら解消されず、日増しに大きくなるでしょう。

一、橋下氏らは、出馬断念の理由として「『大阪都』構想実現のため」などとのべています。しかし、これは彼らの陥る矛盾と破たんを、よりきわだたせるだけです。
 橋下氏は、総選挙に出馬する理由として、「議会の議決なしで都構想の住民投票を実施できる法律改正を」などと言い出していました。これは橋下氏が策す「市長専決による住民投票」が「法律違反」であることをみずから認めるものです。
 また「市長としてやり残したことはない」とも発言しました。これは「大阪都」をつくるという「公約」が、「市長としてやりとげる」べきものではなく、ただ市民に幻想をあおりたてるものだったことをみずから暴露するものです。
 「住民投票のための住民投票」をはじめ、橋下氏らはいまなお「大阪都」づくりを策し、市民に反動的に挑戦しています。これを断固として打ち破り、文字通り政治的な終止符をうつたたかいをすすめなければなりません。

一、12月2日に公示される総選挙は、安倍政権打倒とともに、国政からも、大阪からも「維新退場」の審判を下す絶好のチャンスであり、歴史的な意義をもちます。
 わが党は橋下・「維新の会」ともっとも正面からきびしく対決してきた党として、また大阪と日本改革のための対案をかかげてきた党として、「大阪都ストップ」「維新政治ノー」をかかげ、他の点での違いをのりこえ、広い共同をすすめてきた党として、日本共産党の勝利・躍進へ、総力をあげます。

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