2014年10月19日
地域の宝つぶさないで
府立高校廃校反対で署名
府教委が16年度入試から募集停止し17年度に閉校する案を発表している府立池田北(池田市)・咲洲(大阪市住之江区)の両校で、廃校撤回を求める運動が繰り広げられています。
12日には、池田北高校の保護者、在校生、卒業生、教員らが、運動会が開催された池田市内の2つの小学校と、阪急池田駅前の3カ所で廃校反対署名行動を行い、延べ710筆の署名を集めました。
宣伝では、府高教豊能支部の組合員がマイクで府教委が今年度から18年に府立・大阪市立高校を合わせて7校の募集を停止するとしていることを報告し、「無駄な大型開発の一方で地域の宝である高校をつぶすことは許されない」と訴えました。
卒業生の瀧美咲さん(20)=豊中市在住=は、母と妹と3人で2カ所の行動に参加しました。3人姉妹全員が池田北に入学。豊中市から学校までバスで1時間以上かかりますが、中学校時代に不登校気味だった妹も、無遅刻・無欠席で通学しています。「環境もよく、先生も住民の方たちも優しい。公立高校に行きたくても行けない人がいる中で、なぜつぶさなければならないのか分からない」と話します。
この日の行動をインターネットで知り、署名しに来た男子生徒は、「最初はしゃあないと思っていたけど、やっぱり残してほしい」と語り、別の男子生徒も「集めたいからあるだけ署名用紙がほしい」と言い、約200人分の用紙を持って帰りました。
池田北高校は1984年創立。大阪湾を見渡せる自然環境豊かな伏尾台にあり、音楽専門コースを持つ普通科全日制で、「池北(いけきた)」の愛称で親しまれています。