おおさかナウ

2014年11月02日

御堂筋で〝9条いいね!〟大阪で若者憲法集会

「平和な未来 私たちの手で」

 平和憲法について学び、若者の未来を考えようと10月26日、大阪市西区で「大阪若者憲法集会」が開かれ、10代から20代の若者ら100人以上が参加。集会後に大阪市のメーンストリート・御堂筋をデモ行進、「戦争反対!9条いいね!」とアピールしました。
 “私は望む!みんなが平等、差別ない社会”“みんなで歩こう!自由のために未来のために”。クラブ系ダンスミュージックを流しながらのデモ行進。若者でにぎわう道頓堀付近では次々と沿道から声援が寄せられ、笑顔で手を振るカップルの姿も。

武力行使は憎しみ生むだけ

代替:10.26若者憲法集会

「一緒に歩こう!平和のために」。コールする若者たちに沿道からの声援が届きました=10月26日、大阪市中央区御堂筋

 プラカードを手にした24歳の男性は、「多くの市民に憲法守れとアピールできてうれしい。武力行使は憎しみを生むだけです。2度と戦争をしないと誓った憲法9条の意義を伝えるためこれからも行動したい」
 この日の集会は、安倍政権による集団的自衛権行使容認の閣議決定など憲法破壊の暴走を許すなと、日本民主青年同盟大阪府委員会と大阪平和委員会青年学生部・協議会でつくる実行委員会が企画。この間、アンケートに取り組み、80人以上から採集。集計によると、「集団的自衛権」について「反対」が81%と答える一方、賛成は1・2%。平和憲法についての質問では、「現状維持」と「改定せず条文を生かす」が合わせて59・8%、「改定する」が19・5%、「分からない」が20・7%でした。
 集会あいさつで民青同盟の川添健真府委員長は、街頭で対話した青年の意識動向に触れながら、「命と自由を奪う戦争する国づくりを阻止し、若者の声と行動で、平和な未来を切り開いていこう」と呼び掛けました。
 集会では「明日の自由を守る若手弁護士の会」の西川大史さんが講演し、憲法と法律の違いなど、日常生活に密接に関わる憲法の重要性を詳述。憲法改正ではなく閣議決定で集団的自衛権の行使容認を決めた安倍内閣を批判するとともに、「憲法について知り、共感し、周りの人に憲法の役割を伝えていきましょう」と語りました。

自分の言葉で大切さ伝えて

 1万人を目標に核兵器廃絶署名を集めている女子高校生は、地域の夏まつりや学校で協力を呼び掛けていると述べ、「戦争のために平和憲法を変えられたくない。自分の言葉で平和の大切さを伝えていきたい」と語りました。
 府立咲洲高校の卒業生は、大阪府教委の廃校計画の問題を発言。「大人の都合で子どもの学ぶ権利、学ぶ場所を奪わないで」と訴えました。大阪平和委員会メンバーの中村翔さん(26)は、被爆者との交流の触れながら、「戦争で犠牲になった尊い命の上に僕たちは立っています。憲法9条を守る若者の声を広げていきましょう」と訴えました。

(2014年11月2日付け「大阪民主新報」より)

 

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