共産党府委が「1万人のつどい」
安倍政権打倒、維新政治退場へ
大阪から政治変えよう
日本共産党大阪府委員会は7日夜、大阪市港区の大阪市中央体育館で「おおさか1万人のつどい」を開催。演説した山下芳生書記局長は「昨年の参院選でつくった躍進の流れを、いっそう本格的な流れにする第一関門が5カ月後のいっせい地方選。日本共産党の躍進で安倍政権の暴走ストップ、維新退場の審判を下そう」と訴えました。絵本作家の長谷川義史さんがゲストスピーチしました(3面に要旨)。参加者から「自分たちのことしか考えていない安倍政権、橋下維新を早くやめさせ、共産党議員を今度こそ増やしたい」(大阪市住之江区在住の30代男性)などの決意が寄せられるなど、熱気にあふれました。
安倍政権と対決
演説した山下氏は、「国民多数の声に逆行する安倍政権の暴走は戦後最悪。この内閣が1日続けばそれだけ国民が不幸になる」と指摘。閣僚辞任など「政治とカネ」の問題で安倍政権がつまづく中、疑惑究明と企業団体献金禁止、政党助成金廃止を求めると同時に、「どちらももらっていない日本共産党の躍進を」と語りました。
「安倍政権は国政の根本問題でことごとく行き詰まり、対決する日本共産党の役割が光っている」と山下氏は述べ、集団的自衛権行使容認、消費税増税や労働者派遣法改悪、原発再稼働、沖縄への新基地建設を厳しく批判しながら日本共産党の対案を説明。アジア政党国際会議や日韓議員連盟で日本共産党の主張が国際政治の舞台でも生きた力を発揮していることを詳しく紹介しました。
都構想に審判を
「大阪で維新政治は大きく追い詰められている」と山下氏。「大阪都」構想の「協定書」否決は、府民と大阪市民の共同の成果だと述べると同時に、維新の会を追い詰める上で日本共産党が果たした役割について㈰「大阪都」構想の本質をいち早く明らかにし、対決㈪独裁政治を許さず、民主主義を守る㈫堺市長選はじめ「維新政治ノー」の共同の一翼を担う——の3点を指摘しました。
橋下氏らが「協定書」が否決されたにもかかわらず、「大阪都」構想を断念せず、違法な「専決」処分というルール破りの手法で強行しようとしていることを厳しく批判。「いっせい地方選で審判を下し、決着をつけよう。落ち目の維新に退場のとどめを」と力を込めました。
候補者勢ぞろい
いっせい地方選の候補者、地方議員が勢ぞろいし、代表して宮原たけし府議団長、竹内よしのり大阪市議候補(港区)、石谷やす子堺市議(堺区)、石本えりな寝屋川市議候補が決意表明。衆院近畿ブロック比例候補に決まった宮本たけし衆院議員、清水ただし府副委員長が紹介され、宮本議員があいさつしました。
竹山修身堺市長ら府内7首長からメッセージが寄せられました。
「1万人のつどい」参加者の声
世界に認められた共産党に驚き
大阪の国立大学に通う男性(21)=吹田市在住=
このような政治集会に初めて参加した。大勢の人に驚いた。
ブラック企業の問題でいろいろ調べたら、私たちの望むことを主張しているのが共産党で、大学の先生に集会があると聞いたので参加した。
共産党の国会議員は少ないのに、その主張が世界的に認められていると聞かされて驚いた。
政治は変えられること示したい
川渕友樹さん(26)=堺市中区在住=
原発や消費税、基地問題、都構想など、安倍政権と維新の会の横暴に憤りを感じる。私たちの暮らしを守る人を議会に送りださなければと思う。
いまの若者は多忙すぎて、おおもとにある政治に目を向けられず、関心がないように見える。私たちの声で政治は変えられることを示したい。
(2014年11月16日付け「大阪民主新報」より)