箕面市長選・市議選23日投票
コロナ禍から市民守る市政を
住谷市長候補・共産3氏が全力
箕面市長選・市議選が23日に投票日を迎えます。市長選では日本共産党などが参加する「みどりとくらしをまもるみんなの革新箕面をつくる会」代表委員の住谷のぼる氏(73)が、市議選には同党の神田たかお(65)、名手ひろき(59)、村川まみ(47)の3氏(いずれも現職)が、「コロナ危機から市民の命と暮らしを守る市政を」と全力を挙げています。
宮本・服部氏ら応援
住谷氏は告示日の16日に、共産党の市議候補3氏と宮本たけし前衆院議員(衆院近畿比例・大阪5区重複候補)、無所属の市議候補2氏、元市議、服部良一社民党府連顧問らの応援を受け訴え。「市民一人一人の声が反映される市政をつくり、住みやすい箕面市に変えよう」と呼び掛けました。
宮本氏は「野党がスクラムを組み、市民の手に市政を取り戻そう」、服部氏は「医療や福祉を切り捨ててきた維新に市政を任せるわけにいかない」と訴えました。
市長選には住谷氏と維新の元府議ら3氏が立候補。維新の元府議は、引退を表明した現職や松井一郎大阪市長・維新代表と共に宣伝に立ちましたが、コロナで苦しむ市民生活や医療の不安には触れませんでした。
市議選は定数23に28氏が立候補する激戦です。日本共産党の神田氏は、「社会保障や医療福祉を削りに削ってきたこれまでの政治の誤りが、コロナ禍で明らかになった」と告発しました。市は市民病院に「独立採算」を求め、市からの繰り入れを打ち切っています。赤字経営に陥った市立病院は、年間約7億円の借入を強いられています。全国に783ある公立病院で市が繰り入れをしていないのは箕面市だけ。「社会保障や医療、福祉に手厚い政治に切り替えて、コロナ禍で市民の命と暮らし、営業をしっかりと守る、新しい市政を市民と一緒につくっていく」と訴えました。
村川氏は「市の教育のあり方はこのままでいいのか」と問い掛けました。市は「暑さ指数28度以上で屋外活動の全面禁止」の方針を打ち出しています。「保育園の子どもたちは水遊びもプール遊びもできない。小学1年生は朝『今日は体育がある』と張り切って登校したのに、新しいままの体操服を持って帰る。市PTA連絡協議会や保護者有志らが一律禁止方針の見直しを求めても、市は方針を変えない。教育は丁寧な合意形成の下にされるべきだ」と訴えました。
名手氏は「PCR検査を誰でもいつでも何度でも受けられるような体制をつくっていくことが必要だ」と訴えました。コロナ禍で同党市議団は4度にわたり市長や教育委員会に申し入れし、検査体制確保や独自の給付金などを求めてきました。「市政を変え、市民要求実現に全力を尽くす」と名手氏は決意を述べました。
住谷氏と、共産党の3氏は、小・中学校全学年での20人学級(当面35人以下学級)実施や給食無償化、保育士の待遇改善とゆとりある保育実施、市立病院への繰入金復活、保健所の再建、国保・介護料の負担軽減、阪大移転後の跡地利用について情報公開、コミュニティーバスの拡充などを掲げています。
(大阪民主新報、2020年8月23日号より)