2020年11月21日
清水忠史の国会レポート
オチない漫才と維新の会
漫才のネタの最後には、「もうええわ!」「やめさせてもらうわ」などのツッコミが入ります。ネタを聞いてたお客さんも、オチがついたところで「ああ、ここで終わりやな」と、スッキリと笑えるのです。
スッキリいかないのが、米大統領選。未だにトランプ大統領は「オチてない」と負けを認めていません。分断と対立を持ち込むトランプ流の政治にノーの審判を下した米国民の民意を潔く受け止めるべきです。
往生際の悪さで引けを取らないのが維新の会です。吉村知事は「僅差だったので賛成派の考えも取り入れてほしい」と、大阪市の財源と権限を府に差し出させる「広域行政一元化条例」を提案すると言い出しました。住民投票は究極の民主主義だと言っていたはずではなかったか。「もうええわ!」という思いです。
「二重行政の解消が民意だということが分かった」と、都合よく解釈する松井市長にも「なんでやねん!」とツッコミたい。大阪市の24行政区を8つの総合区に再編統合するとの提案には、多くの市民が、「ええかげんにせい!」と叫んでいます。
住民投票の結果は大阪市を24区のまま政令指定都市として存続させることでした。何が何でもカジノや巨大開発を進めるために、一人の指揮官がやりたい放題の仕組みにしがみつく維新の悪あがきに終止符を。
来たる総選挙では、日本共産党の前進と野党共闘の発展を広げ、維新政治をさらに追い詰め、今度こそ維新の会に「やめさせてもらうわ」と言わせてオチをつけましょう。(しみず・ただし 日本共産党衆院議員 毎月第4週に掲載)
(大阪民主新報、2020年11月22日号より)