サウナにベッド、冷蔵庫も
維新市長 市役所を自宅に?公金流用疑惑も
池田市議会が百条委設置
共産党 真実解明へ全力
池田市議会は11月26日に臨時議会を開き、冨田裕樹市長(大阪維新の会公認で当選、26日同党離党)による不適切な庁舎使用や公金の私的流用などを調査する特別委員会(百条委員会)の設置議案を維新以外の賛成多数で可決しました。
ニュースサイト「デイリー新潮」が10月22日に、冨田市長が市役所に私物サウナなどを持ち込んでいた疑惑を報道。ベッドや冷蔵庫、電子レンジ、運動器具なども設置されていたとされます。
虚偽答弁やパワハラ疑惑も
以前から冨田市長は、議会ルールを無視した不明朗な契約や答弁拒否などの議会無視、SNSでの誤情報発信、特定議員への不適切発言、特定業者への肩入れなどの問題を起こし、議会は改善を求めてきました。
百条委員会は、冨田市長の議会での虚偽答弁や市職員へのパワハラも調査対象に含みます。
百条委設置に反対する維新は本会議討論で、「市長の人権を奪う可能性がある」「個人の思想信条に関することなどに調査目的が逸脱すれば、市長にも黙秘権がある」などと主張しました。これに対し日本共産党の藤原美知子市議は「維新の会会派として独自に調査を行い、市長のゆがんだ行動をただし、市民の前に真実を明らかにし、市長を公認した最低限の責任を果たしていれば、公金を使って百条委員会を設置する必要はなかった」と指摘しました。
維新の不祥事 池田で相次ぐ
池田市では、維新議員の不祥事が相次いでいます。
2014年には府議が、閉鎖されているウェブサイトの管理費などとして、兄の業者に計約262万円を政務活動費から支払っていたことが発覚。16年には、市議が経営していた整骨院の療養費虚偽請求が発覚し、離党後に逮捕されました。
〝砂漠に水をやる〟
維新市長 コロナ対策で
コロナ対策で冨田市長は、「砂漠に水をやるようなことがあってはならない」(6月)、議会の求める全戸への電気代補助について「本当に必要なのか」(9月)など否定的な発言を繰り返してきました。
市内で初めてクラスターが発生し死者2人が出た時、休暇中だった市長は、所在について自ら提出した日程表と矛盾する答弁を議会でしました。
(大阪民主新報、2020年12月6日号より)