綱領に共感し共産党入党
大阪在住・20代男性のAさん
同世代の若者にも知らせたい
大阪に住み、大企業の関連会社で働く20代のAさんが昨年、日本共産党に入党しました。「日本共産党の綱領と同じ考えの人は結構いるはず。僕自身もどんどん話していきたい」とAさんは話します。
検察庁法改定問題で関心を
Aさんは、政治や社会に対して不満や関心を持つことはあっても、「いろいろ考えてもしょうがない」と「冷めた目」で見ていました。
昨年、検察庁法改定問題を巡りインターネット上で怒りと抗議の声が広がる中、元検事総長が辞任、検察庁法改定もストップしたことに、「声の上げ方としてこんなこともありなのか」と実感しました。「問題をちゃんと知りたい」と思っていたところ、「しんぶん赤旗」を知り、電子版無料キャンペーンに登録。読み始めると、1つの問題に長い時間をかけて追及し続ける報道姿勢や、政治のあるべき姿を示す内容に心強さを感じました。
「赤旗」購読をきっかけに誘われた民青同盟の「知る会」では、同盟員らと語り合う中で、「共産党が言う外交が理想論と言う人もいるけれど、それを進める姿勢こそが大事だと思う」「社会主義のことや自衛隊をどこまで持たせていいのかなどもよく学びたい」と、自身の考えや希望を話したAさん。民青や共産党が、街でさまざまな人と対話し宣伝している活動にも魅力を感じ、その場で加盟しました。
党綱領読んで「素晴らしい」
さらに日本共産党綱領を読んだAさんは、「党の方針と自分自身のスタンスが近い」と共鳴し、入党を決意します。
「コロナ禍の中で求められているのは、資本主義的な競争ではなく、みんなが安心して生活できる社会なのに、今の政治はその逆のことをしている。そんな中で日本共産党の社会主義的な考えが一番自分に合っていると思ったし、今の世の中をどう変えるかを綱領に示して伝えている政党が、綱領に基づいて活動しているのが素晴らしいと思った」とAさんは言います。
夜11時まで勤務の日もあるAさんですが、仕事納めとなった昨年12月30日には、民青の仲間とともに路上生活者への炊き出しボランティアに参加しました。
きっかけとなったのは、Aさんより後に加盟したBさんの「年末に路上生活者の支援をしたい」との提案でした。行動後の交流では、「自分がいつ〝あっち側〟(支援が必要な立場)になるか分からない時代。自分ごととして感じた」「こういう重大な責任、必要な支援がボランティア頼みというのはどういうことか。公助はどうした」など感想が出されました。
友達グループにも話をして
Aさんは「提案して、企画して、と行動力がすごいし、その後もこの問題を考える機会になりました。そんなところに入れてよかったと思った」と話すとともに、「僕自身も今すごく怖いのは、レールから何かが外れてしまったとき、取り返しがつかなくなるかもしれないという空気感。そうじゃなくて、何かあったときには最終的には国や行政がなんとかしてくれるでしょうという意見も、おかしくない社会であってほしい」と言います。
自分が日本共産党に入党したことを学生時代からの友達グループに話すと、「思想の面ではお前がリーダーだと言われました(笑)」。Aさんは友人たちに「赤旗」も勧めています。
Aさんの入党は、周りの党員の中でも青年の変化として実感されています。
Aさんはこう話します。
「日本共産党の綱領に書かれている理念や考え方に共感する人は結構いると思うし、僕らと同じ年代の人にもどんどん知らせていきたい。僕自身も、いろんな人と対話をして、そこで聞いた声を形にして政治に伝えられるような活動をしていきたい」
(大阪民主新報、2021年1月17日号より)