おおさかナウ

2021年02月13日

宮本岳志の東奔西走
許されない女性蔑視発言

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などという女性蔑視発言を行ったことが大問題となっています。
 森氏は発言を撤回する一方で辞任は拒否。釈明の記者会見でも謝罪とは程遠く、開き直りに終始しました。記者に向かって「面白おかしくしたいから聞いているんだろう」などと逆ギレする場面も繰り返され、それが世論の怒りの火に油を注いでいます。
 そもそも「オリンピック憲章」は人種、性別、性的指向などによる差別を固く禁じています。また2014年12月にモナコで行われた第127次IOC総会において採択された20+20の改革案「オリンピック・アジェンダ2020」は、その11項目目に「男女平等を推進する」ことを掲げています。森氏に五輪組織委員会の会長をつとめる資格はありません。
 この問題をめぐっては、あまりの非常識に世界から強い怒りと批判の声が沸き起こりました。また、日本でもSNS上で「#森喜朗氏は引退してください」「#わきまえない女」などのハッシュタグをつけて、多くの女性、男性らが機敏に声をあげ、ネット署名は瞬く間に10万筆を突破しました。ここには社会の力強い進歩も示されています。
 日本共産党は綱領に「ジェンダー平等社会をつくる」ことを掲げた政党です。日本がジェンダーギャップ指数で121位などというジェンダー平等後進国を抜け出すために、私もともに学び、行動する決意です。(みやもと・たけし 衆院近畿比例・大阪5区重複候補 第2週掲載)

(大阪民主新報、2021年2月14日号より)

月別アーカイブ