③暴走止める決定打
迫るいっせい地方選
大阪と日本変える日本共産党
「戦争ノー」の願い託せる党
「若い皆さん、あなたは海外の戦場に行きますか。女性の皆さん、あなたは夫や恋人、息子や娘たちを海外の戦場に送り出し、殺し殺されることを望みますか。いっせい地方選は、これが問われる選挙です」
22日、大阪入りした日本共産党の山下芳生書記局長は、豊中市、大阪市西成区、大正区、枚方市を駆け巡り、気迫を込めて訴えました。
その2日前の20日、自民、公明両党は、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」を具体化する新たな安保法制の骨格について合意。山下氏は3つの重大問題を指摘しました。
①アメリカの戦争で憲法が禁じる戦闘地域にも自衛隊を派遣する
②アメリカの戦争の後始末=治安維持活動を自衛隊が担う
③アメリカが先制攻撃で戦争を始めても集団的自衛権を発動する
米の戦争に参戦
「この3つが可能になれば、「米国のあらゆる戦争に自衛隊が参戦することになる。まさに『戦争立法』だ。憲法9条を持つ日本で、こんな法律を作ることは絶対に許されない」と山下氏は厳しく批判しました。
「強行ノー」は国民多数の声
筋金入りの政党
いっせい地方選が終われば自民党、公明党、安倍内閣は「戦争立法」案を国会に提出することを狙っています。これに対し「毎日」(16日付)の世論調査結果では、今国会での成立に「反対」52%、「賛成」34%と「戦争立法ストップ」は国民多数の声になっています。
山下氏は「『戦争立法』をご一緒に止めようではありませんか。憲法9条守れという、皆さんの熱い願いを、侵略戦争に命がけで反対した筋金入りの反戦・平和の党、日本共産党に託してください」と呼び掛けました。
大阪市西成区で演説を聞いた山下静子さん(80)は70年前の3月、大阪大空襲で小さな弟と妹を抱きかかえ、火の海を逃げまどったといいます。
「世界で起きる紛争のニュースは悲しく、『戦争する国』づくりを進める政治は許せない。人が人を殺すのが戦争。戦争のない国をめざすと決めたのが日本国憲法。みんなが幸せになれる社会にするため、私は日本共産党に1票を投じます」
「憲法壊しコンビ」に審判を
安倍首相は「戦争立法」に続き、来年の参院選後に明文改憲を実行すると表明。「戦争する国」づくりを、憲法投げ捨てを許すかどうかの重大な情勢の中で、安倍・自公政権の暴走を止めるどころか、応援し、後押しする役割を果たしているのが橋下・維新の会です。
安倍首相は1月、関西テレビに出演し、「大阪と」構想への理解を示すと同時に、改憲について「与党だけではできない。維新の党の賛成で多数を構成できればいい」と協力を求めました。
改憲の予行演習
橋下氏は「憲法改正は絶対必要。もう安倍総理にしかできない」と持ち上げ、「できることがあれば何でもしたい」と発言。大阪市を廃止して特別区を設置することの是非を問う5月17日の住民投票は、「憲法改正の予行演習だ」とまで述べています。
「安倍首相と橋下市長で、まさに『憲法壊しのコンビ』の結成だ」。22日の演説でこう述べた山下氏は「安倍首相の『戦争する国』づくりのくわだて、それを後押しし、引っ張る橋下・維新の会の暴走。どちら求めるには、反戦・平和つらぬく日本共産党がのびることが一番の力」と訴えました。
(大阪民主新報、2015年3月29日付より)