いっせい地方選前半戦
大激戦のまま投票へ
安倍政権・橋下維新の暴走に審判を
日本共産党に期待広がる
いっせい地方選・前半戦の府議選、大阪市議選、堺市議選が12日投開票を迎えます。各党の党首・幹部が相次いで大阪入りするなど大激戦の中、日本共産党は候補者先頭に「安倍暴走政治ストップ、橋下・維新に退場の審判を」と訴え。府民・市民の期待が広がっています。
各党の党首・幹部が相次ぎ大阪入り
5日、大阪市内2カ所で演説した志位氏は、安倍政権が「戦争立法」=「戦争する国」づくりと格差拡大のアベノミクスで暴走し、橋下・維新がこれと「改憲タッグ」「暮らし破壊タッグ」を組んでいると批判し、「日本共産党の躍進でノーの審判を」と力説しました。
志位氏は「大阪都」構想の前に審判を下すべきは、府民の命を削ってきた7年間の維新政治だと強調。大阪市を廃止・解体する「大阪都」構想の狙いをずばり指摘し、日本共産党の躍進で「住民福祉の増進」という地方自治の原点を取り戻そうと訴えました。
大阪維新の会の橋下徹代表(大阪市長)は、大阪市内各地での演説で「大阪市の財布は大きすぎる。5つに分ける」などと、大阪市解体の本質をごまかしています。「二重行政のなくし、税金の無駄遣いを止める」と言いますが、カジノなどの新たな巨大開発を狙うのが「大阪都」構想です。
自民党の谷垣禎一幹事長は3日、大阪市北区で「全国それぞれの地域で景気回復を感じ取っていただくための大事な選挙」と言いながら、「切り札」の対策はリニア中央新幹線だけ。同日、大阪市住吉区などで演説した公明党の山口那津男代表は、今年度で3900億円の社会保障切り捨てを強行しながら、候補者の実績宣伝で「福祉の党」をアピール。谷垣氏も山口氏も「戦争立法」にはだんまりです。
消費税で道理ある主張
「戦争する国」だけは嫌
清潔な党で信頼できる
恥も外聞もない橋下氏
だから託せる共産党
5日、JR大阪駅前での志位委員長の街頭演説には2500人が集まりました。「共産党が消費税で何を訴えるのかに関心がありました」と、偶然通りがかって志位氏の演説を聞いた女性(47)は、「安倍政権は10%増税を先送りした上で、必ず実施すると決めた。苦しい生活実態を顧みない政治はうんざり。消費税増税のたびに、主張を変える政党を見てきたが、共産党だけが一貫して道理ある主張を貫いてきた。1票入れたい」と話します。
大阪市城東区の男性(65)は、「私は共産党員ではないが、支持しています。集団的自衛権といって、自衛隊を海外に送って戦争するなんて絶対に駄目。平和の党としてずっと戦争に反対してきた共産党に頑張ってもらいたい」と期待を込めました。
「橋下市長は恥も外聞もない」と怒るのは、大阪市港区の男性(52)。「知事を投げ出して大阪市長になり、今度は国政に進出するために『大阪都』構想をやろうとしている。共産党はこれまで支持したり、しなかったりだったが、政党助成金も企業献金ももらわず清潔。総選挙で国会議員が増え、質問時間が長くなってよかった」と話しました。
4日、JR高槻駅前で小池晃政策委員長の訴えを聞いた高槻市の女性(32)は、「ニュースは戦争の話題ばかり。日本が戦争をする国になるような気がして怖い。政党を選ぶ基準は戦争にきっぱり反対しているかどうか。共産党しかない、他の党には任せられないと思います」
(大阪民主新報、2015年4月12日付より)