おおさかナウ

2021年06月19日

東京五輪断念しコロナ封じ込めを
日本共産党 近畿一斉宣伝デーなど各地で訴え

 新型コロナ感染拡大の下、大阪で人口当たりの死者数が東京を上回るなど、深刻な医療崩壊が起きる中、日本共産党大阪府委員会は、新型コロナ「封じ込め」と検査・医療・保健体制拡充、東京五輪の中止を求めて各地で訴えています。

信頼できる新しい政権を
此花区で宮本前衆院議員

街頭宣伝で訴える宮本氏(左から2人目)=11日、大阪市此花区内

 日本共産党が近畿いっせい宣伝デーに取り組んだ11日、同党の宮本たけし前衆院議員(衆院近畿比例・大阪5区重複候補)は大阪市此花区高見1丁目の大型スーパー前で、瀬戸一正前大阪市議や地元後援会員らと街頭宣伝を行いました。
 「東京五輪は中止!」と訴えるビラ「近畿民報」や、新型コロナワクチン集団接種の予約を支援する相談会のチラシなどを配布。宮本氏は「ワクチン接種、暮らしの問題など、困り事はぜひ日本共産党にご相談を」と呼び掛けながら、新型コロナ対応を巡る菅政権や維新府政の無策を批判し、信頼できる新しい政権を市民と野党の共闘でつくりたいと訴えました。
 宮本氏は、ちょうど下校していた中学生らとも対話。「オンライン授業」発言で大阪市立小学校と中学校の現場に大混乱を招いた松井一郎大阪市長の教育介入を厳しく批判しながら、「いまこそ少人数学級を実現することが必要だ」と力説しました。
 瀬戸氏は、ビラを配りながら買い物に来た高齢者に「ワクチン接種は済みましたか」と語り掛けました。「7日に予約の電話を入れたが、『14日にまた電話を』と言われ、困っている」という女性(71)には、此花区内の党事務所で14日に行う相談会を案内。「助かります。夫の分も一緒にお願いします」との声が寄せられました。

命軽視する政治変えよう
住吉区でわたなべ結氏

街頭宣伝で訴えるわたなべ氏=12日、大阪市住吉区内

 日本共産党のわたなべ結・衆院大阪3区候補は12日、大阪市住吉区の長居公園前で地元の青年たちと街頭宣伝を行いました。
 わたなべ氏は、新型コロナウイルスに感染し、入院できずに自宅で亡くなる人もいるなど、医療崩壊に至った大阪の状況に触れ、医療・保健所体制の強化や検査拡充、補償など新型コロナ対策とともに、「第5波」を招きかねないオリンピックの開催は断念をと訴えました。
 「オリンピック開催ありきでなく、命を守ることを何よりも優先させるべきだ」とした上で、「開催を優先して命を軽視する政治を続けるのであれば、政権を変えなければいけない。解散総選挙を大きなチャンスに、政治を大本から変えていきましょう」と呼び掛けました。 
 立ち止まって聞いていた山本陽子さん(69)は、「テレビで党首討論を聞いたけど、菅総理はオリンピックの開催理由を聞かれても答えられない。それどころか昔話をしはじめたのにはびっくりした。吉村知事もイソジン発言。あんなんではあかん。共産党に頑張ってほしい」と話していました。
 宣伝に参加した住吉民主商工会の志形慶明さん(44)は、「飲食店を中心に業者はコロナで苦境に陥いっています。たくわえのある人も底をついたら生活できない。給付金の支給遅れなどから諦めている人も少なくない中で、その諦めを怒りにして、政治を変えることに希望を感じてもらえるよう訴えていきたい」と語っていました。

(大阪民主新報、2021年6月20日号より)

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