コロナ封じ込めや野党連合政権語る
日本共産党がオンライン演説会
宮本前衆院議員が縦横に 大阪5区
日本共産党大阪5区事務所は22日、初のオンライン演説会を開きました。衆院大阪5区内の淀川、東淀川、西淀川、此花の各区の視聴会場などを結んで生放送を配信。宮本たけし前衆院議員(近畿比例・衆院大阪5区重複候補)が、長岡ゆりこ大阪市議の質問に答える形で、コロナ対策から気候変動対策、未来社会の展望まで、5つのテーマに沿って縦横に語りました。
宮本氏は、大阪でのコロナの感染拡大が全国の中でも深刻になっている中、同党が感染封じ込めへ①ワクチン接種②大規模検査③生活と営業を守る補償の3本柱で戦略に対応することを政府に求めていることを紹介。大阪の現状の大本には、医療体制をぎりぎりまで減らしてきた問題があるとし、「府市の『二重行政』をなくせとやってきたことが、今日、命まで脅かされている」と語りました。
「野党連合政権はちゃんとできるの?」というテーマでは、宮本氏は、2019年4月の衆院大阪12区補選に、バッジを外して無所属で立候補したことが、その後の市民と野党の共闘の前進につながったことを紹介。ことし4月の国政3補選・再選挙でも野党候補が完勝したとし、「力を合わせれば政権を倒せる展望がある。共闘を進めるかぎは市民の世論と運動。そして日本共産党が強く大きくなること」と力説しました。
演説会では日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員、衆院比例候補(兵庫8区重複)のこむら潤氏、西淀病院の落合甲太副院長がメッセージ動画を寄せました。山下氏は、議員宿舎で手料理(フレンチトースト)を作りながら語り掛ける「よしキッチン」の趣向で、民青同盟時代から共に活動してきた宮本氏の人柄を「正義感が強い」「勉強熱心」「人情が厚く、世話好き」と語り、「絶対信頼を置いている。早く国会に戻ってきて」と語りました。
田村智子副委員長が訴え 大阪16区
50代の男性がその場で入党
日本共産党堺地区委員会は23日、大阪16区オンライン演説会をユーチューブで生配信し、リアルタイムで211カ所387人が視聴、57歳の男性が視聴会場で入党しました。
演説会では、党副委員長の田村智子参院議員が訴えました。
田村氏は、大阪では、コロナ患者が入院できず、治療も受けられずに自宅で亡くなる人が相次ぐ異常事態だと指摘。共産党がコロナ感染封じ込めの対策として求めている、①安全・迅速なワクチン接種、②大規模検査、③十分な補償と生活支援の3本柱を紹介しました。
田村氏は、医療崩壊が現実に起きているときに、国会では「病床削減法案」が通ったことや、オリンピック・パラリンピックが行われようとしていることなどを批判。「菅政権も維新政治も終わりにしなければならない」と述べました。
政権交代後の展望として、ケアに手厚い社会、人間らしく働くルール作り、戦争法廃止を掲げて平和の外交をまともにできる日本をつくっていくことなどを上げ、「共産党に入って世の中を変える生き方と一緒にしていきましょう」と呼び掛けました。
耳原鳳クリニック所長の田端志郎さん、法華宗真門流「調御寺」住職の加藤弁英さんが応援メッセージを寄せました。
田端氏は、コロナ禍の下で共産党が訴えるオリ・パラ中止、大規模検査、医療機関への減収補填(てん)、75歳以上の医療費窓口負担2倍化阻止などが、「医療従事者の思いとマッチしている」と強調。加藤氏は、今の政治は「私利私欲・利権や金もうけのために国民の命を犠牲にしている」とし、「総選挙でこの事態を変える必要がある。共産党の皆さんにぜひとも頑張ってほしい」とエールを送りました。
西田さえ子・衆院近畿ブロック比例候補は、「市民と野党の力で野党連合政権を実現し、政治を変えて一人一人の命と暮らしが大切にされる社会を一緒につくりましょう」と訴えました。
(大阪民主新報、2021年5月30日号より)