ズバリわかる大阪都

「大阪都」構想のホント まるわかりパンフ(2015.04.29)

03

橋下市長がやってきたこと
「都」構想でやろうとしていること

「大阪市をバラバラにはしません」
と言いながら
大阪市も24区もなくす

 「大阪市をバラバラにしません」と市長選挙で公約していた橋下市長が、大阪市を廃止し、5つに分割する「都」構想に突進。126年の歴史ある大阪市をなくし、市民が築いてきた財産も、財源も府(「都」)に吸い上げようとしています。

 区役所は窓口だけの「支所」になり、防災や地域振興は遠くの「特別区庁舎」の仕事となります。

5つの「特別区」庁舎

北区 現大阪市役所本庁

中央区 現西成区役所(面積が不足するので新庁舎建設)

南区 現阿倍野区役所(面積が不足するので新庁舎建設)

東区 現城東区役所(面積が不足するので新庁舎建設)

湾岸区 現港区役所(面積が不足するのでATCビルに)

「大阪市民はぜいたく」と言って
くらし切り捨て
カジノなどムダな大型開発に

 橋下市長は「保健・医療・福祉・教育を充実させます?」と公約していましたが、市長になると市民向け施策を「ぜいたく」と言って切り捨て(下表)。削ったお金を「僕は寝ても覚めても港湾、空港、高速道路を考えている」(橋下氏)として大型開発に投入しようとしています。

橋下市政で次々削られたくらしの予算

※クリックで拡大表示できます

「特別区」になると…

・国保料は一人あたり年間2万3千円の値上げに

・介護保険の減免制度がなくなりさらに負担増に

・老人福祉センターの削減

・プールの削減

・子育てプラザの削減

「職員は市民に命令する立場」
と言って、
一人の「指揮官」でやりたい放題

 橋下市長は、「職員は市民に命令する立場」と言い、憲法違反の思想調査や公募校長の押しつけなど、民主主義破壊と教育への介入を続けてきました。  いま、大阪市の財源を「むしり取り」(橋下氏)、市議会をなくし、一人の「指揮官」でカジノなどに集中投資する体制=「都」構想をすすめています。

総額1兆5000億円にもなる大型開発計画(一部)

地下鉄「なにわ筋線」
 大阪から関空まで5分の短縮
 概算事業費 約2500億円

高速道路・淀川左岸線延伸部
 -人口と交通量が減る中での整備計画
 概算事業費 約3000億円~4000億円

維新府・市政7年間
どこより落ち込む大阪経済

 「府知事、大阪市長をした経験から経済成長のためには『都』構想」と言う橋下氏。ところがどこよりも落ち込みが激しいのが維新府政・市政の7年間です。

 バラ色宣伝で市民に幻想をふりまきますが、その破たんぶりがあらわです。

maruwakari20150429-suii※クリックで拡大表示できます

税金つかって
大阪市廃止・解体なんて

 住民投票へ、「維新の党は、『広報予算に4億~5億円を見込み、多くは…政党交付金をつぎ込む』」と報道されています。政党交付金といえば、もとは国民の税金です。

 また、橋下市長は、市の「住民説明会」を「僕の説明会だ」と言い、橋下氏の一方的説明を載せた広報誌などに税金を2億円も使っています。

維新だけで決め、
一度、否決されたものなのに…

 住民投票に付されている「大阪市廃止・解体」構想の原型は、維新以外の委員を排除して作ったもの。もちろん区割りも含めて市民にはいっさい相談はありません。

 市議会・府議会で、昨秋、一度は否決されました。それを東京の官邸頼みでよみがえらせたのです。背景に憲法改悪の思惑があり、マスコミからも「政治的取引の材料にするのであれば認められない」などの批判が噴出しました。

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