おおさかナウ

2021年11月13日

総選挙結果から前進面と課題つかみ、
参院選、統一地方選勝利目指すたたかいに
共産党が第5回府委員会総会

衆院選の結果から前進面と課題をくみ取り、参院選、統一地方選勝利を目指すたたかいに生かそうと確認した第5回府委員会総会=6日、大阪市内

 日本共産党大阪府委員会は第5回府委員会総会を6日、大阪市内で開き、10月31日投開票の総選挙の結果からとらえた前進面と課題をつかみ、来年の参院選勝利目指すたたかいに踏み出すことを確認しました。
 柳利昭委員長は冒頭、4議席を目標とした比例代表近畿ブロックで前回と同じ2議席となり、宮本岳志候補の議席復活を成し遂げたものの清水忠史候補が及ばなかったことに責任を痛感していると述べました。
 柳委員長は、初めて野党共闘で政権交代を目指した今回の総選挙では、大阪でも「共通政策」を実現する政権実現への画期的な選挙協力の土台が初めて築かれ、連帯をつくりだしたと強調。一方、共産党が協力する政権の実現を阻む分断攻撃の下で、政権交代による新しい政治の魅力を伝えきることができなかったとし、市民と野党の共闘を揺るがず発展させていくことが重要だと述べました。
 大阪の小選挙区で自民党が全敗するなど自公政権批判が突き付けられた下で、維新が自公政権批判の「受け皿」として議席と得票を伸ばした背景には、真の改革勢力としての日本共産党と「野党共闘」の力がまだまだ不足していると指摘。選挙後、維新が改憲推進の危険な姿をあらわにしている中で、「維新とブレずに対決する党の役割をさらに発揮していこう」と述べました。
 大阪の比例得票数が30万6725票と、ほぼ前回並みにとどまりながら後退したことを直視し、全党の力の結集と担い手広げの努力に学び合い、「力不足」の現状打開を目指して次の勝利への力にしていこうと呼び掛けました。
 柳委員長は、公約実現のたたかいと一体に、来年7月の参院選で比例の躍進と大阪選挙区の辰巳孝太郎候補の勝利、23年統一地方選勝利を目指す活動に踏み出すとし、宣伝・対話を広げ、強く大きな党づくりと世代的継承に取り組むことを呼びかけました。
 討論では10人が発言。総選挙で候補者としてたたかった宮本岳志(比例・大阪5区)、西田佐枝子(比例)、竹内祥倫(大阪1区)の各氏が、清水氏の議席を守れなかった悔しさとともに、論戦の手応えやたたかいの感想、今後の決意を語りました。
 各地区委員長からは、野党共闘を発展させる努力や比例を主舞台に党躍進を目指す取り組み、全党の力を引き出し担い手を広げる取り組みなどの教訓が語られました。
 府青年学生対策部からは、党が掲げた「4つのチェンジ」で対話を広げ、共産党が目指す社会や党そのものを語ることができたとし、「次のたたかいにつながる。打って出れば躍進の可能性は十分にある」と実感込めて語りました。
 10月8日の衆議院解散から連日宣伝に取り組んできたJCPサポーターの活動や、SNSを活用した活動の発展も報告され、「参院選に向けて党全体の発信を強めたい」と決意が語られました。

(大阪民主新報、2021年11月14日号より)

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