2021年12月11日
学校教員の負担軽減を
教育こども委 井上議員が質問
1日の教育こども委員会で井上浩議員は、市立学校教員の過重労働の問題で質問しました。
井上氏は、ことし5月に市立小学校長が出した「提言」に「教職員、学校は疲弊している」と記されていることも示し、「教職員は日々の業務に追われ、子どもに向き合うゆとりがなく、過重労働になっている」と指摘。市教委は、2020年度に時間外勤務時間が「過労死ライン」とされる月80時間超の教員は269人、メンタル不調による病気休職は94人と答えました。
井上氏は、橋下市政時代から異常に増えたテストの回数が教育現場の大きなストレスになっているとして、軽減を主張。メンタルヘルス対策を行うなど、教員が子どもにしっかり向き合う状況をつくるべきと述べました。
井上氏は生野区の桃谷中学校区の学校再編についても質問。同校区では4つの小学校と2つの中学校を同時に再編する計画でしたが、中学校の再編を先行。小学校の統合について市教委は「地域・保護者と意見交換している」と答えました。
井上氏は登下校時の安全が確保されないなど問題が噴出しており、「地域や関係者と合意が得られていない」と指摘。「児童数だけで切り取り、行政の都合で統廃合を強行すれば、地域や関係者は置き去りだ。立ち止まって関係者の声を聞くべきだ」と力説しました。
(大阪民主新報、2021年12月12日号より)