踏切の安全確保、渋滞解消を
阪急富田駅 たつみ氏らが要望書
阪急京都線富田駅(高槻市)周辺の渋滞・安全対策を巡り、日本共産党のたつみコータロー前参院議員・大阪選挙区候補、出町ゆかり高槻市議、宮原威前府議は14日、阪急電鉄本社(大阪市北区)を訪れて、駅に隣接する東側と西側2つの踏切の渋滞解消と安全対策を求める要望書を提出しました。
富田駅は大阪・梅田方面と京都・河原町方面2つの乗降ホームがある地上駅。カーブ区間の途中に設置されており、2本の線路、河原町方面専用の通過線計3本が通っています。
富田駅の線路はもともと上下2本でしたが、北隣の高槻市駅高架化工事の際に京都方面の待避線確保が課題となり、富田駅に臨時の待避線と仮設ホームが設置されました。高架化工事終了後に待避線をなくして元に戻す計画だったといいますが、30年近く経った今も実現していません。
高架化で高槻市駅周辺の渋滞が緩和した一方、富田駅は線路が3本に増え踏切幅が伸長。カーブの大きい待避線ホームを発着する京都方面車両の徐行運転や、運行ダイヤの過密化などの要因が重なり、踏切遮断時間が長くなっているといいます。
たつみ氏ら一行が現地視察した11日、西側踏切周辺はすでに数百㍍の交通渋滞が発生し、遮断機がいったん上がっても10秒後にはまた警報が鳴り、次の電車が来る状態でした。
カーブした線路に設置された東側踏切内の高低差も確認。ベビーカーを慎重に押す母親や、手押し車でゆっくり通行するお年寄りの姿も見られました。
地元の人たちは、「高齢者の横断が間に合わず、冷や冷やすることが多い」と危険性が語られました。
阪急本社への申し入れでは、東西の踏切について高齢者が押していた手押し車の車輪が線路の溝に挟まるなど事故につながりかねない危険な状態だと指摘。「歩行者たちの安全対策と深刻な渋滞緩和へ、待避線をなくして踏切遮断時間を短縮してほしい」と訴えました。
事故起きる前に対策強化が必要
まちづくりの課題として解決へ
出町ゆかり高槻市議の談話
安心・安全な地域社会の実現へ、富田駅踏切の渋滞解消や安全対策向上は重要な課題です。
交渉で阪急電鉄側は、「待避線を使わないようにする工事は、技術的に1日で可能」との説明を受け、大阪府や高槻市の要望があれば、対応を検討すると述べました。
まちづくりの課題として、解決に向け高槻市が動くよう働き掛けていきたい。
(大阪民主新報、2021年12月26日号より)