おおさかナウ

2022年02月05日

〝改憲を〟〝軍拡を〟
自公政権あおる維新――その語録から

 自公政権に対し、「改憲」をあおる維新。同党はこれまでも国民投票法改正案の提出・強行やコロナ禍を口実にした「緊急事態条項」の創設検討など、自民党「改憲」のお先棒を担いできました。語録からその本質を浮き彫りにします。

改憲は党是、国会で発議を

「憲法改正などは維新の会も党是として掲げていますから、当然協力していきます」「早く国会で憲法改正の発議をすべきだ」(松井一郎代表・『月刊 Hanada』20年12月号)

情けない自民我々が尻叩く

「憲法改正一生懸命やらないのが自民党。情けない。ダイナマイトみたいにボカンと国会でやりたい」(吉村洋文府知事・19年4月9日、衆院大阪12区補選の応援演説で)
「われわれが憲法9条改正に正面から向き合い、自民党と手を携えて憲法9条改正を前に進めるべきことは明らか」「少々だらしない自民党の尻を叩(たた)いて、この令和の時代、2019年にしっかりと憲法改正の国民投票に道筋をつけていく」(足立康史衆院議員・19年5月3日、安倍首相がビデオメッセージを寄せた日本会議系の改憲集会で)
「(国民投票への慎重論に対し)大阪都構想を見て下さい。『一度負けたらもう二度とできない』と言われ続けてきましたが、否決から五年後、もう一度行います」(松井一郎代表・『月刊 Hanada』20年12月号)
「(自民党は)『改憲は党是』と言いながら、一部の保守層のガス抜きでやっている。本気で改憲するなら、われわれも本気で付き合う」(吉村洋文副代表・21年11月7日、フジテレビ番組で)

戦死者追悼する施設整備を

「憲法9条につきましては、我々も自衛隊の明記ということについては必要性を理解をしております。ですので、この自衛隊、憲法9条について、我々としても、是非とも議論をして早くお示しをしていきたいというふうに思っていることをお伝えをさせていただきます。(東徹参院議員・17年12月6日、第195国会参議院憲法審で)
「(憲法)9条議論の前提として国立追悼施設の整備」を公約。「自衛隊を9条に明記すると、またPKOでもかなり危険なところに行く必要が出てきて、お亡くなりになる方が出てくるかもしれない」「9条を改正する前段として、戦死者に対する尊崇の念を抱かせるというのかな。そういう場所を整備することはまず前提だ」(浅田均政調会長・19年6月27日、参院選公約発表の記者会見で)

審査会非開催は国民愚ろう

「憲法審査会の開催を妨害している国会議員というのは、国民を愚弄(ぐろう)しているのではないか、民主主義否定だ」(松井一郎代表・19年5月15日、日本記者クラブでの記者会見で)
「(憲法審査会の開催を)妨害しているのは私たちを除く野党6党だ。野党のケツを叩くのは維新の会に任せていただきたい」(馬場伸幸幹事長=当時=18年12月、日本会議のフロント組織「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の集会で)

先制をためらうべきでない

「他国からの攻撃が予想される場合には先制攻撃もためらうべきではない」との質問に、浅田均、高木かおり候補は「賛成」(「朝日」16年、参議院選挙大阪選挙区候補者アンケート)。

敵基地攻撃能力を急ぐべき

サイバー攻撃を「専守防衛の適用除外にすることを検討すべき」「(陸上配備型ミサイル迎撃システム『イージス・アショア』は)抑止力としての効果がない」「策源地(敵基地)攻撃力を有する精密誘導兵器の導入などを急ぐべきではないか」(森夏枝議員・19年5月16日、衆院本会議で)
「(台湾周辺での)日本の軍事的役割が大きくなる」「(有事に備え)沖縄本島、先島諸島に手厚く自衛隊を配備し、在日米軍とのタッグで防衛施設・機能を充実させていくことが不可欠だ」(馬場伸幸共同代表・21年12月9日・衆院代表質問で)

大阪府議会でも改憲を要求

「今後、(新型コロナ)第六波が来るかもしれない。新たな感染症が発生するかもしれない。そして、さらに北朝鮮はミサイルの発射を繰り返しておりますし、近年、緊迫する極東情勢を考えた場合、ロックダウンをするために法整備をするとか…」「根本的にやっぱり憲法を変えていかないといけない」「緊急事態条項を盛り込んだ形で憲法改正すべき」(西田薫府議・21年10月8日、定例本会議知事質問で)

(大阪民主新報、2022年2月6日号より)

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