2022年02月26日
万博・カジノ巨大開発を推進
大阪市が来年度予算案発表
財政調整基金 約2.1億円超に
大阪市は16日、2022年度当初予算案を発表しました。一般会計は1兆8419億円(前年度比0・6%増)、特別会計を含む予算総額は3兆4627億円(同2・2%減)となっています。
市税収入は7652億円で前年度比533億円(7・5%)増。個人市民税は134億円増の2221億円、法人市民税は312億円増の1103億円、固定資産税・都市計画税は84億円増の3757億円です。
市債発行額は1399億円(前年度比442億円)で、特別会計を含む市債残高は3兆1669億円(同464億円)。22年度は収支が均衡しますが、貯金に当たる財政調整基金の残高は2118億円に上ります。
夢洲土壌対策に約790億円も
歳出では大阪湾の埋め立て地、夢洲(ゆめしま)で開く予定の2025大阪・関西万博に53億9500万円、夢洲地区の土地造成・基盤整備に272億2500万円(特別会計を含む)を計上。カジノを核とする統合型リゾート(IR)の夢洲誘致推進へ7400万円を計上し、IR用地の土壌汚染・液状化対策などの費用788億円は、市が将来に負担する債務負担行為に設定します。
万博開催に合わせて早期整備を進める淀川左岸線2期事業に336億円8700万円(21年度2月補正予算の繰り越し分含む)、同延伸部事業に2億円、なにわ筋線促進事業に4億8700万円など、巨大開発の推進が目立ちます。
給食の全額無償化は継続に
新型コロナ対策ではPCR検査体制の継続に83億4900万円、ワクチン接種事業に116億8300億円を計上。学校給食の全額無償化を継続(64億6600万円)します。
(大阪民主新報、2022年2月27日号より)