2022年02月26日
大阪市議会 日本共産党議員の質問
最賃の改善・中小企業の支援を
市政改革委 長岡ゆりこ議員が提案
18日の大阪市議会市政改革委員会で日本共産党の長岡ゆりこ議員は、最低賃金改善と中小企業支援拡充を求める意見書の採択を求める陳情について意見表明しました。
長岡氏は、大阪府の最低賃金は時給992円で、正社員でも時給換算すれば8時間労働で月収は15万円にもならないと指摘。大阪労連が行った調査では、大阪で25歳の青年が一人暮らしをするには最低で月収24万円が必要で、時給換算で1600円だと紹介しました。
その算出根拠も、家賃はワンルーム・共益費込みで4万8千円、水光熱費は5千円程度、散髪は男性が2カ月に1回4千年、女性は3カ月に1回1万円など、質素な生活だと強調。月収15万円以下の最低賃金水準で実際に生活した人からは「結婚式やお葬式など突発的な出費があればアウト」「暮らせない」などの声が出ていること述べました。
長岡氏は、8時間働ければ普通に暮らせるようにするためには、最低賃金の確保や社会の仕組みそのものを変える課題もあるが、「大阪市にできることがある」と強調しました。大企業にため込んだ内部留保を吐き出して経済活性化に寄与するよう指導することを提案。中小企業や商店などが、最低賃金を支払いつつ雇用を確保できるようにするため、市として支援を強めるよう求めました。
(大阪民主新報、2022年2月27日号より)