おおさかナウ

2022年03月26日

左岸線2期工事立ち止まれ
建設港湾委員会 寺戸月美議員が力説

 

質問する寺戸議員=14日、大阪市議会建設港湾委員会

 寺戸月美議員は14日の建設港湾委員会で、建設中の高速道路・淀川左岸線2期事業などについて質問しました。
 同事業は2020年11月、工事現場で判明した土壌汚染対策などで、総事業費が当初の1162億円から756億円増加。今回、一部の区間で地盤改良工事の影響に伴う工法変更で、さらに1千億円増加すると判明しています。
 寺戸氏は、同事業は淀川左岸堤防内にトンネルを通すという世界的にも前例のない工事で、計画段階から採算性や安全性の問題が指摘されていたと強調。他の区間でも影響が出る恐れがあるだけに、住民にしっかり説明するよう求めました。
 また2025年の大阪・関西万博のアクセスルートにするため、工事を前倒ししたことが、総事業費の巨額の上振れを招いたのではないかと指摘。「事業そのものについて、いったん立ち止まって必要性を議論すべき」と主張しました。
 15日の同委員会では夢洲のカジノ用地の土壌対策費約790億円を、大阪港湾局が所管する港営事業会計から支出する問題などで質問しました。
 同局が「(夢洲の)土地に起因するものであり、土地所有者として負担する」と答弁。寺戸氏は、港湾の埋立事業本来の目的からはかけ離れた支出だと反論し、きっぱりやめるよう求めました。

(大阪民主新報、2022年3月27日号より)

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