おおさかナウ

2022年04月09日

命・暮らし・平和守る日本共産党躍進を
4・3街頭演説 参院選勝利へ4氏が訴え

 

 日本共産党の志位和夫委員長を迎えて行われた街頭演説(3日、天王寺区内)で弁士を務めた大門みきし比例候補(参院議員)、たつみコータロー参院大阪選挙区候補(前参院議員)、石川たえ府議団長、山中智子大阪市議団長の訴えを紹介します。

荒唐無稽なカジノ計画
「優しく強い経済」こそ

大門みきし比例候補(近畿地域)・参院議員

 大阪のカジノの問題を3月14日の参院予算委員会で取り上げました。夢洲に2千万人が来るというまったく空想のような「絵に描いた餅」の計画が、国に提出されようとしています。大阪市議団と一緒に大阪市の担当者に計画の根拠を聞いても、「事業者が計算していることで分からない」と言いました。
 2千万人を集めるというのが、いかに荒唐無稽な計画なのか、国交省をただしました。IRはカジノだけではなくて、国際会議場やイベント施設も含めて集めてもらわなければ困る、カジノでだいたい4割それ以外で6割集めてもらいたいと思っている、と言いました。
 つまりこの2千万人のうち、800万人から1千万人がカジノで集める。しかしいまハコモノに人を集めるカジノ計画は、世界では破綻しています。
 日本のパチンコ人口890万人。日本中のパチンコ店でスロットマシンをやる人を夢洲に全部集めても集めきれない。6千円の入場料を払って夢洲に来ますか? そもそもカジノは成り立たない。
 イベント施設、大国際会議場で1200万人を仮に集めるとすると、いま国際会議で一番人を集めるのはG20世界首脳会議で、警備含めて3万人が集まるそうです。
 夢洲で600万人集めようと思えば、2日に1回G20を開催しなければなりません。あの軟弱地盤に世界の首脳を集めていいのでしょうか?
 いま日本で一番人気のアイドルグループが、乃木坂46です。46人が歌って踊るコンサート公演は、平均で毎回1万人を集めるそうです。夢洲で600万人集めるには、乃木坂46が毎日2回、夢洲で1年中公演してもらわないと集まりません。こういうばかげた数字を出しているわけです。
 全部が荒唐無稽であり得ない数字です。こんな計画を国が認定できるのか?とIR担当大臣に聞きました。
 IR担当大臣は、国はきちんと審査させてもらうと言いました。だったらこんな計画は通るわけがありません。大阪からこんなばかげた計画を出すな、国には認定するなの声を大きく上げようではございませんか。そして参院選で日本共産党を大きく伸ばし、自民・公明に厳しく審判を下して、カジノストップの決着をつけようではありませんか。
 経済は「優しく強い経済」に切り替えることによって日本経済、大阪経済は良くなります。政治の大本、経済の大本を変えるためにも、参院選で日本共産党を大きく伸ばしていただくよう重ねて申し上げまして、決意表明とします。

力の応酬でなく対話を9条を生かした外交を

たつみコータロー大阪選挙区候補

 ロシアによるウクライナへの侵略が連日報道され、子どもたちを含め多くの犠牲に胸が痛めつけられる思いです。ロシアはウクライナへの侵略をやめよ! この声をさらに広げていこうではありませんか。
 この機に乗じて憲法9条改憲を叫ぶ人がいますが、狙いは日本を守るためではありません。アメリカの無法な戦争に自衛隊を派兵できるようにする憲法9条改悪を、絶対に許してはなりません。
 イラク戦争の時、自衛隊を現地に送る法律が作られましたが、最前線で自衛隊がイラクの人を殺すことはありませんでした。自民党が偉かったわけではなく、憲法9条が歯止めになったのです。
 いま世界が必要としているのは、力と力の応酬ではなく、対話と外交による世界秩序の回復であり、憲法9条を生かした平和外交です。どんな侵略戦争にも命掛けでたたかってきた日本共産党を大きく伸ばしてください。
 大阪選挙区の議席を失って3年。自公政権、維新政治に立ち向かってきました。「二重行政」と言って市民病院が廃止され、コロナ禍で病院のベッドも削られました。大阪のコロナ死者数は日本最悪で、維新政治の人災だと言わなければなりません。政治は命に直結します。命と暮らしを守るため、日本共産党を大きく伸ばしてください。
 大阪にカジノなんか必要ありません。需要予測はばら色に描かれ、液状化対策や地盤沈下による際限のない公費負担が明らかになっています。
 維新の会は、ギャンブルのもうけで福祉を充実すると言っています。不幸になる人を増やすほど福祉が良くなるという、これほどおぞましい話はないんじゃないですか?
 大阪選挙区の4議席は、カジノ推進派で独占されています。カジノを止めるためにも、大阪の代表として「大阪をばくちの街にするな!」の声を届けさせてください。
 国会でやり残した仕事があります。森友事件の追及です。夫の死の真相を知りたいと提訴した遺族の訴えに対し、国は1憶円を税金で支払って裁判を終わらせ、疑惑にふたをしました。
 公文書改ざんで誰が得をしたのか? 官僚ではなく安倍さんではないのか。権力者のお友達であれば国有地がただ同然で手に入り、公文書が改ざんされても誰も責任を取らない国に、本当の民主主義はありません。
 どうか私を参議院に送り返していただいて、国家の私物化に決着を付けさせてください。政治を国民の手に取り戻すために、日本共産党を勝ち抜かせてください。

コロナで命奪わせない政治を

石川たえ大阪府議団長

 コロナが2年以上続いて、ええかげんこのマスク外したいと思っている人は私だけやないと思います。私たち一人一人が感染対策を取るのは大事なことですが、やっぱり政治が市民の命をしっかり守っていくコロナ対策をやっていかなあかんと感じています。
 第6波で、大阪はとても多くの人がお亡くなりになりました。「80歳過ぎているけど入院できへん」「熱の下がらない母親をどうしたらいいの?」と悲鳴が上がりました。
 人口10万人当たり全国の2倍以上の死者数です。高齢者施設でのクラスターは第4波の4・7倍にも上ります。大阪は一刻を争って、こういう人たちを保護し病院に行けるようにしなければいけなかったんです。ところが大阪はこの2年間、コロナ真っただ中でコロナの感染者を診ることのできる急性期病床を、400床近くも減らしてしまったんです。
 これはあかんと思って、府議会で取り上げました。返ってきた知事の答弁は「コロナ病床は確保しています」の一言でした。コロナ病床を確保していたら、入院できへん、熱あるのに自宅にほったらかされている、こんな悲鳴がどうしてあちこちで起きるのでしょうか? 全国2倍以上の死者がどうして生まれるのでしょうか?
 医療機関の必死の努力でコロナ病床は増えていますが、そもそも急性期病床を減らしている政治そのものに責任があるから、多くの命が奪われてしまうのです。
 絶対に政治を変えていかなければならないと思います。今度の参議院選挙、誰の命も奪わせないと、日本共産党は皆さんとご一緒に大きく広げて、これ以上コロナで亡くなる人を生みださない政治を。大門みきしさんとたつみコータローさんを何としても押し上げていただき、命最優先の政治をご一緒につくっていきましょう。

〝不幸の種〟カジノはいらない

山中智子大阪市議団長

 維新政治の10年で、大阪市民の大事な制度の予算が削られ、施設の統廃合・民営化が進められました。市民のために働く職員もバサバサと減らし、コロナ対策は全国最悪です。松井市長は、二重行政の解消で財源にゆとりが出たと威張っていますが、それは市民から奪ってつくった財源で、余裕が出れば市民に返すのが当たり前です。
 ところが医療、保健、福祉、保育、介護などやるべきことはたくさんあるのに、市独自の施策はほとんど見当たらず、それどころかカジノ誘致に湯水のように公費をつぎ込もうとしています。
 名乗りを上げていた事業者が次々に撤退し、最後の1者は逃すまいと、条件変更と公費負担で事業者言いなりになる姿を見て、どこまで大阪市の財政が食い物にされるのか、どこまで痛みが膨らむのか空恐ろしくなる思いです。
 大阪市議会での参考人質疑でカジノ事業者に対し、「あなたたちがもうけようとしているカジノのターゲットは日本人です。ギャンブル依存症の増加を心配し反対する声が強いことをご存じですか」と聞きました。
 代表取締役は「依存症対策で98%の人は大丈夫」だと胸を張って言いました。つまり2%は依存症の犠牲者です。計画では日本人のカジノ入場者を1千万人以上と見込んでいますから、毎年20万人の依存症患者をつくりだすと事業者自身が認めたわけです。
 事業者が利益を上げれば上げるほど、不幸が積み重なってくのがカジノです。家庭崩壊、自殺、失業につながる悲しみの種を未来に残すわけにはいきません。
 申請するな!認定するな!の声を広げましょう。ストップカジノのたたかいは、参院選での大門さんと、たつみさんの勝利と不可分一体です。私も全力を尽くします。

(大阪民主新報、2022年4月10日号より)

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