おおさかナウ

2022年05月14日

憲法守り生かす社会に
おおさか総がかり集会開く
〝参院選で多数派形成を〟

 日本国憲法施行から75年を迎えた憲法記念日の3日、平和憲法を守り生かす社会を実現しようと大阪市北区の扇町公園で「輝け憲法!平和といのちと人権を!おおさか総がかり集会」(主催=おおさか総がかり行動実行委員会)が開かれました。3500人が参加し、オンラインで配信されました。

世界を危機に陥れる核共有

 実行委を代表して開会あいさつした米田彰男さん(戦争させない1000人委員会大阪共同代表)は、ウクライナ侵攻を巡り自民党元首相や日本維新の会の政治家たちが「核武装なしに日本は守れない」と憲法改悪や「非核三原則」見直しを主張する事態について、「憲法9条に違反し、世界を核の危機に陥れる危険な議論だ」と厳しく批判しました。

ロシアの戦争止めるために

「戦争やめろ」のポテッカーを掲げてアピールする集会参加者ら=3日、大阪市北区内

 岸田政権の本質は安倍・菅政権の継承に過ぎないとし、7月の参院選で立憲野党の多数派形成が求められていると強調。「立憲主義と民主主義を取り戻す政治を実現しよう。ロシアによるウクライナ侵攻を1日も早く止めるため、ウクライナ市民の抵抗とロシア国内の反戦運動に連帯しよう」と呼び掛けました。
 立憲民主党、社会民主党、れいわ新選組、日本共産党の各代表があいさつし、日本共産党のたつみコータロー前参院議員・大阪選挙区候補は「国際社会が一致団結してロシアの侵略をやめさせよう武力による支配ではなく、国連憲章に基づく『法の支配』で平和の国際秩序を回復させよう」と呼び掛けました。
 ピースデポ代表の湯浅一郎さんがスピーチし、「軍事力が平和の担保となるような世界の現状を変えるため、世界に広がる反戦運動と連帯した活動を広げましょう」と呼び掛けました。
 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員を務める川崎哲さんがビデオメッセージを寄せ、市民によるリレートークで、ウクナイナとの連帯や大阪へのカジノ誘致の問題点などが訴えられました。
 マイク・サン・ライフが演奏。参加者はウクナイナ国旗カラーで作った「戦争やめろ」「いかそう憲法」のポテッカーを掲げてアピールしました。

日本国憲法はいまこそ輝く

アピールするたつみ氏ら(右から3人目)=3日、大阪市北区内

 7歳の子どもを連れた母親(36)は、「戦争を放棄し平和国家を目指すとした日本国憲法の理念は、今だからこそ輝いていると思います。憲法9条を守って、未来の子どもたちにつないでいきたい」と話しました。
 会社員女性(45)は、「日本が過去に引き起こした侵略戦争を反省しない政治家たちが憲法改正を主張していることにぞっとします。軍事に対して軍事で対抗しようという発想は時代遅れ。憲法を守るために行動していきたい」と話しました。

(大阪民主新報、2022年5月15日より)

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