おおさかナウ

2022年06月04日

対話広げ、丸ごとの支持を
日本共産党大阪府委員会 参院選勝利へ全地方議員会議

 日本共産党府委員会は、目前に迫った参院選で「大阪比例70万票」の得票目標実現、大阪選挙区(改選数4)で、たつみコータロー前参院議員の勝利を勝ち取ろうと、府内の全地方議員を対象にした会議を5月24日、大阪市中央区内で開きました。中村正男府副委員長が選挙戦を巡る情勢を報告し、論戦の方向や宣伝・組織活動について問題提起。3人の議員の発言に続いて、分散討論で交流し、選挙勝利へ地方議員が先頭に立つ決意を固め合いました。

参院選勝利へ開かれた全地方議員会議=5月24日、大阪市中央区内

自公維翼賛か日本共産党か

 中村氏は、大阪では「政党対決」を正面にした大激戦になっており、「自公維翼賛勢力か、日本共産党か」の対決点が鮮明になっていると指摘。同時に、総選挙以来の「野党分断」攻撃や、ウクライナ問題に乗じた日本共産党への攻撃が激しく展開されていると述べました。
 党にかけられた攻撃を「どうはね返すか」という姿勢ではなく、日本の平和を懸けて維新・自民の「9条改憲」「核共有議論」の徹底批判を進める中で、「しんぶん赤旗」5、6月号外が打ち出している日本共産党ならではの安全保障論を展開しようと語りました。

対決構図にかみ合う対話で

 中村氏は、大阪での対決点は「戦争か、平和か」「冷たく弱い経済か、やさしく強い経済か」「カジノで大阪を壊すのか、『庶民の大阪』をよみがえらせるのか」だと指摘。「自公政治を変えて」「大阪を変えてくれた」という維新支持者と、「支持なし層」への働き掛けが勝利へのかぎで、対決構図にかみ合わせた対話を広げ、自由と平和を貫いた100年の党の歴史と綱領を示し、「党への丸ごとの支持」を勝ち取ろうと訴えました。
 会議では、門真市の亀井淳、大阪市の長岡ゆりこ、八尾市の田中裕子の各議員が発言しました。

相手の思いをしっかり聞き対話
門真市議 亀井淳さん

 亀井氏は、対話用の電話マニュアルや、宣伝カーの流し原稿を作る際に工夫した点を報告。ロシアのウクライナ侵略が始まって以来、「ロシアは怖い」「共産党は怖い」という声が出る中、相手の話や思いをしっかり聞くことを大切にしていると語りました。
 具体的には、まず「コロナで大変ですね。お体大丈夫ですか」と切り出し、「それにしてもロシアのウクライナ侵略はひどいですね。あなたは、どう感じますか」と問い掛け、話を聞いた上で党の政策や立場を伝え、支持を呼び掛けるようにしていると紹介しました。
 ウクライナ問題と共に物価高で暮らしが大変な人々の気分や感情に寄り添った対話が重要で「暮らしが大変な原因や、自公政権や維新と対決する日本共産党の政策を浮き彫りにする論戦を進めたい」と語りました。

「手伝って」と声を掛け共感して
大阪市議 長岡ゆりこさん

 長岡氏は、真ん中世代(30代~50代)の緩やかなつながりを広げ、昨年の総選挙では宮本岳志衆院議員の等身大パネルづくりなどさまざまな取り組みを続け、ビラ配布や「しんぶん赤旗」配達の担い手を広げていると報告。「働き掛ける秘訣は、『手伝って』と声を掛けること」と語りました。
 ことし4月には、真ん中世代で「赤旗」日曜版読者の夫婦が入党。長岡氏は多様な家族のあり方を応援する問題を議会で取り上げた際、養子を育てているその夫婦から願いや苦労話を聞いて、質疑に反映したことを紹介しました。
 夫婦は「共産党が、自分たちが大切だと思っていることに耳を傾けてくれたのがよかった」と入党。長岡氏は「『手伝って』と相手の力を頼り、『あなたはどう思う』と耳を傾け、共感することが大切」と強調しました。

市民の願いとかみ合う党の政策
八尾市議 田中裕子さん

 田中氏は、議員団の市民アンケートに1千通を超える回答が寄せられ、6割が「生活が苦しい」と答え、要求では「消費税減税」「賃金引上げ」「年金下げるな」「大企業の内部留保への課税」が上位を占めており、「日本共産党の政策とかみ合っている」と述べました。
 核共有や改憲への賛否では「賛成」が25%、「反対」が45%、「どちらともいえない」が30%で、それぞれの理由を詳しく見てみると、ここでも日本共産党の安全保障政策がかみ合っていると話しました。
 「『逆流』というが、『本流』とは何か」と田中氏。「『本流』とは、平和を願う国民の思いと力。そのど真ん中にいるのが日本共産党だし、その土台には綱領がある」とし、支部の党員と力を合わせ、綱領を学びながら選挙をたたかうと決意を語りました。

(大阪民主新報、2022年6月5日より)

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