大阪の参議院選挙の結果について
2022年7月11日 日本共産党大阪府常任委員会
○ 7月 10 日投開票の参議院選挙で、日本共産党は比例代表で 361 万 8342 票、得票率 6.8%(大阪は 26 万 5986 票 7.10%)で3議席を獲得しましたが、目標の5議席 には届かず、大門みきしさんの議席を失いました。大阪選挙区では、たつみコータロー 候補が 33 万 7467 票(9.0%)を得て健闘しましたが、議席奪回はなりませんでした。
日本共産党に大きなご支持、ご支援をいただいたみなさんに心から敬意と感謝を申し 上げます。
選挙結果がきびしく、残念なものになったことを、大阪府常任委員会としておわびします。今回の選挙活動と結果について、党内外のみなさんの率直なご意見に耳を傾けて 教訓を深く掘り下げ、新たなたたかいへの糧にしたいと思います。
○ 参院選にあたり、日本共産党は、比例5議席の実現と大阪選挙区でのたつみ勝利こそ、自公政権とその「翼賛体制」に最もきびしい審判を下し、野党共闘で政治を変え る道を切り開くカナメだと位置づけ、臨みました。
「軍事対軍事で戦争への道か、9条を生かした外交で平和を守るのか」「アベノミク スの冷たく弱い経済を続けるのか、人間を大事にするやさしく強い経済にきりかえるの か」「カジノで大阪を壊すのか、庶民のふところを温めて大阪をよみがえらせるのか」 ――「3つの対決点」を鮮明に、日本共産党の政策を語り広げました。西田さえ子、山本のりこの二人の比例候補も先頭に立ち、この訴えが届いたところでは新たな共感と支持が広がりました。
しかし、1人区を中心に大勝した自民党は「改憲発議」をすすめると公言し、大阪ではこれを後押しし、「核共有」まで叫ぶ維新が比例で145 万票を得て、選挙区で2人を当選させました。
今回の参院選結果から、私たちが掲げた「自公維・翼賛勢力」との対決、日本共産党 の政策の実現はいっそう緊急、切実になっています。 日本共産党は国会でも、大阪の草の根でも、公約実現へ新たな決意にたって臨みます。 また来春に迫る統一地方選挙で維新政治を打破し、日本共産党の勝利・躍進をなしとげるための活動にただちにとりかかります。
○ 今回の選挙では、これからのたたかいへの展望ともなる新しい芽も生まれました。 政治論戦では、総選挙以来の党綱領への攻撃とウクライナ侵略に乗じた軍拡の大合唱などの大逆流を、「はてな」リーフの活用や綱領学習、大阪の「6連打ビラ」配布や対話で押し返すたたかいをすすめました。さらに、「維新支持層」「支持なし層」にたいして思い切って働きかけることを提起し、「日本共産党まるわかりパンフ」を手に実践にふみだしました。
連日かけつけていただいた村上史好・前衆院議員をはじめ、絵本作家の長谷川義史さんら、日本共産党の前進と野党共闘を求める各界のみなさんの新しい力も加わりました。
「JCPサポーター」や「たつみコータロー応援チーム」、幅広い選挙ボランティアのみなさんにもささえられました。ネット・SNSの発信も強化して、力を発揮しました。
組織活動では、毎週の支部会議を軸に全党員が立ち上がる努力とともに、「折り入っ て作戦」で担い手を広げて対話・支持拡大をすすめる活動が強められました。真ん中世代と若い世代の活動参加を重視して、ジェンダー平等や学費値下げなどを訴えて働きかけ、この世代の入党が相次いだことは希望を広げるものです。
これらは緒についたばかりですが、実践的探求と交流を重ね、本格的な軌道にのせるための努力をさらにすすめます。
○ 選挙結果からも、日本共産党が自力をつけ、量的にも、質的にも強大な党づくりにとりくみ、世代的継承を軸にした党員拡大、「しんぶん赤旗」「大阪民主新報」読者の拡大をすすめることが全党的に切実な課題となっています。選挙戦の教訓を生かして、 第28回党大会第2決議で示された党建設・世代的継承の分野での活動、これを担う党機関の活動を抜本的に強化します。
それは改憲を許さない府民的たたかい、物価高騰からくらしを守るたたかい、カジノ・ ストップを求めるたたかいそのものの前進にとって不可欠であり、来春に迫る統一地方選挙勝利・躍進をなしとげるうえでも決定的課題です。
また、市民と野党の共闘をブレずにきりひらき、攻撃と障害を打ち破り、共通の要求課題と政策にもとづく運動、相互尊重にもとづく対話をさらに広げていきます。
○ この7月 15 日、日本共産党は創立100周年を迎えます。「時代をつないで大阪の日本共産党物語」(「大阪民主新報」連載)が示すとおり、日本共産党の歩みは戦前戦後、どんな困難に直面しても、平和と自由をかかがげた不屈のたたかいに貫かれたものでした。大阪で直面する自公政権・維新政治による「二重の逆流」を打ち破るたたかいをはじめ、新たな歴史を大阪からきりひらく気概をもって、ともに奮闘する決意です。
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参院選大阪選挙区の結果
当 | 862,736 | 高木佳保里 | 40 | 維現 |
当 | 725,243 | 松川 るい | 51 | 自現 |
当 | 598,021 | 浅田 均 | 71 | 維現 |
当 | 586,940 | 石川 博崇 | 48 | 公現 |
337,467 | 辰巳孝太郎 | 45 | 共前 | |
197,975 | 石田 敏高 | 57 | 立新 | |
110,767 | 八幡 愛 | 34 | れ新 | |
103,052 | 大谷由里子 | 50 | 国新 | |
97,426 | 油谷聖一郎 | 48 | 諸新 | |
37,088 | 西谷 久美 | 67 | 諸新 | |
21,663 | 吉田 宏之 | 46 | 諸新 | |
13,234 | 西脇 京子 | 49 | 諸新 | |
11,220 | 丸吉 孝文 | 37 | 諸新 | |
9,138 | 本多 香織 | 50 | 諸新 | |
8,111 | 数森 圭吾 | 42 | 諸新 | |
7,254 | 高山純三朗 | 49 | 諸新 | |
6,217 | 後藤 住弘 | 50 | 諸新 | |
2,440 | 押越 清悦 | 63 | 諸新 |
参院選比例代表(大阪)の結果
得票数 | 得票率(%) | |||
今回 | 前回 | 今回 | 前回 | |
日本共産党 | 265,986 | 334,452 | 7.1 | 9.64 |
自民党 | 739,292 | 716,059 | 19.74 | 20.64 |
公明党 | 494,147 | 545,075 | 13.2 | 15.71 |
日本維新の会 | 1,451,516 | 1,219,430 | 38.76 | 35.14 |
立憲民主党 | 248,548 | 291,783 | 6.64 | 8.41 |
国民民主党 | 143,680 | 131,721 | 3.84 | 3.8 |
社会民主党 | 43,274 | 24,935 | 1.16 | 0.72 |
れいわ新選組 | 129,001 | 119,381 | 3.45 | 3.44 |
その他・諸派 | 228,949 | 87,033 | 6.11 | 2.51 |