2022年10月08日
依存症を生み出すカジノ
住民福祉増進と両立せず
院内で集会
深刻な土壌汚染 地盤沈下の危険
院内集会で桜田氏は、夢洲には、有害物質を含むしゅんせつ土砂や建設残土が1億㌧、ダイオキシンを含む焼却灰が1千万㌧も埋め立てられるなど、深刻な環境問題があることを説明。地盤沈下が避けられないことが、認可の重要なかぎになると強調しました。
桜田氏は、大阪の誘致計画は、国が求める「世界中から観光客を集める」「これまでにないクオリティー(質)を有する内容の施設」という要件を満たしていないと指摘。「ギャンブル依存症の発生が確実視される事業を推進することは、自治体の目的である『住民福祉の増進』と両立しない」と断じました。
日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員、穀田恵二、宮本岳志、田村貴昭の各衆院議員が駆け付けて連帯あいさつ。山下氏は夢洲特有の問題を審査委員に伝える上で、国との意見交換の積み重ねが重要な役割を発揮しているとし、「土壌汚染や有害物質の問題を掘り下げて追及していきたい」と語りました。
長崎県の代表も連帯のあいさつ
日本国内では、長崎県もテーマパーク「ハウステンボス」(佐世保市)へのカジノ誘致計画を国に提出しています。院内集会では「ストップ・カジノ!長崎ネットワーク」の篠崎正人共同代表と、山下優子幹事(新婦人長崎県本部事務局長)が連帯あいさつ。篠崎氏は、長崎県議会では、資金計画などが不明のまま誘致計画が議決され、県側が「カジノを造ればギャンブル依存症の研究が進む」と説明するなど、「住民の存在を全く軽視している」と訴えました。
(大阪民主新報、2022年10月9日号より)