2022年10月15日
清水ただしの「行き倒れより食い倒れ」
アナタの傍(そば)で食べていたい
「大阪では一家に一台必ずたこ焼き器がある」と言われます。しかし、我が家にはたこ焼き器はありません。あえて置かないようにしてきました。たこ焼きやお好み焼き、焼きそばは、お店で食べるものという感覚があったからです。
子どもの頃、親と銭湯帰りにお好み焼き屋さんに連れていってもらうのが楽しみでした。成人してからもお好み焼きや焼きそばはお店で食べていたのですが、数年前、贔屓にしていたお店が閉まってしまったのです。その後、新型コロナの感染拡大で多くの飲食店が営業できず、外食そのものができない時期が続きました。いまもお客さんが戻らず苦しんでいるお店は多い。政治の支援が必要です。
やむなく私も自宅で焼きそばをつくるようになったのですが、なんとこれがうまかった!
麺は袋に少し穴をあけ電子レンジで温めます。熱したフライパンにごま油をひいたら麺を袋から取り出してそのまま両面焼き。このときほぐさないのがポイントです。焼き色がついたら一度フライパンから取り出し、豚肉、キャベツの順番に炒めます。そこへ麺を戻し、鶏がらスープをワンカップ投入して蒸し焼き。水分がなくなりかけたら味の決め手、オイスターソースを投入。全体を絡めて炒め、最後に鍋肌に醤油をたらせば美味しい焼きそばのできあがり。
それでもお店の味にはなかなか近づくことができません。やっぱり大切なひとと鉄板の傍(そば)で食べるアツアツの焼きそばこそが大阪の醍醐味ですね。(しみず・ただし 日本共産党前衆院議員 次回は11月20日付に掲載)
(大阪民主新報、2022年10月16日号より)