2022年10月22日
大阪民主新報に見る
統一協会(勝共連合)とのたたかい④
「中曽根つぶすな」大キャンペーン
1983年11月28日、田中角栄元首相にロッキード事件「有罪」判決が下され、窮地に陥った中曽根政権は国会を解散、12月に総選挙に打って出ます。
衆院選公示日12月3日付の「大阪民主新報」では、勝共連合の組織局長が中之島・中央公会堂の集会で「田中は純法律的には無罪。元総理を断罪し、自民党が崩壊していいのか」と絶叫するなど、自民党の危機打開に乗り出した姿を伝えています。
「田中角栄やめろ」8割、「軍拡反対」6割など、厳しい目が政権に向けられていた下で、勝共連合は「『反軍拡』キャンペーンを打破しよう!」と叫び、「ソ連の核兵器を撤廃させて、その核兵器を使わせないためには、実は(日本が)核兵器をもたなければならない」「非核三原則を撤廃」(「思想新聞」会員版討議資料、83年2月27日付)と日本の核武装を要求。「不沈空母発言などさまざまな発言を通じて、中曽根首相は一人国会で奮闘している」と政権を賛美しています。その本質はまさに反動政治の〝先兵〟でした。
(大阪民主新報、2022年10月23日号より)