日本共産党 宝の議席必ず
統一地方選勝利へ力合わせ
府委員会「躍進のつどい」に5千人
日本共産党大阪府委員会は、「統一地方選挙勝利をめざす日本共産党躍進のつどい」を23日、大阪市北区の扇町公園で開催し、府内じゅうから約5千人が参加。「共産党の宝の議席必ず」の思いを1つにしました。小池晃書記局長が講演し、地方議員・候補者が勢ぞろい。日本共産党を描いた映画「百年と希望」の西原孝至監督、党後援会やJCPサポーターのメンバーがスピーチを行い、フォークデュオの長野たかし・あやこさんが歌声で盛り上げました。ユーチューブでも配信されました。
地方議員・候補が勢ぞろい
小池書記局長が講演
あいさつした柳利昭府委員長は、「国葬」強行、統一協会問題、物価高騰への怒りや大阪のカジノストップの声とともに、岸田政権や大阪の維新政治と正面からたたかう日本共産党への共感が広がっているとし、「皆さんと一緒に統一選勝利を目指す」と述べました。
統一地方選候補者を代表して7氏が決意表明。「誰の命も奪わせない府政実現へ死力尽くし議席を守る」(石川たえ府議)、「138万人の請願の紹介議員に。全力で頑張る」(うち海公仁府議)、「無駄な巨大開発でなく暮らし福祉教育にと言い続ける共産党議員団の出番」(山中智子大阪市議)など訴えました。
小池書記局長は、統一地方選挙を「10年余りの維新政治で壊された府民の暮らしと大阪経済、教育、地方自治をよみがえらせる選挙にしよう」と呼び掛けるとともに、「市民との約束を裏切らない、100年ぶれない共産党が大きくなれば政治は変わる」と熱く訴えました。
西原監督は、「まともなことを言っているのに人気がない共産党への誤解を解きほぐす映画を作りたかった」と語り、「国民の苦難軽減のためこれからもたたかってください。私も映画監督の立場でたたかっていきます」と述べました。
業者、生活と健康を守る会、医療、労働者、青年、弁護士、女性、保育学童、文化の各後援会のリレートークでは「日本共産党の議席を増やし、要求実現するために頑張る」、JCPサポーターのメンバーが参院選での活動を紹介し、「できるところから力合わせたい」とエールを送りました。
長野たかし・あやこさんは、憲法への思いを歌った「希求」などを熱唱。前衆院議員の村上史好さんも紹介されました。
堺市から参加した28歳の女性は、「党員ではない映画監督が共産党への期待を語ってくれて勇気をもらった」と話していました。会場で参加者から約90万円のカンパが寄せられました。
維新政治で壊された暮らしと大阪経済をよみがえらせよう
日本共産党府委「躍進のつどい」 小池晃書記局長が記念講演
日本共産党大阪府委員会が23日、大阪市北区の扇町公園で開いた「統一地方選挙勝利を目指す躍進のつどい」で記念講演した同党の小池晃書記局長は、「10年余の維新政治で壊された府民の暮らしと大阪経済、教育、地方自治をよみがえらせる選挙にしよう」と統一地方選の必勝を訴えました。
反転攻勢を示す正念場の選挙だ
府議選では維新などによる定数削減で大激戦となる中、石川たえ(吹田)、うち海公仁(東大阪)の両議員の「宝の議席」を絶対に確保し、さらに議席増をと訴えました。大阪市議選では現有4議席を必ず守り抜き、交渉会派となる5議席以上へ、堺市議選では前回の5議席の絶対確保と全行政区での議席獲得、後半戦も全員当選で前進をと呼び掛け。府知事選、大阪市などの市長選でも維新政治の転換へ力を合わせようと語りました。
岸田政権の支持率低下
参院選後、安倍晋三元首相の「国葬」強行、統一協会と自民、維新との癒着、コロナ対策や物価高で無為無策の岸田政権に国民の批判が高まり、内閣支持率は急降下していると指摘。大阪では8月の松原市議選で参院比例票の1・5倍の得票で4人全員当選、9月の交野市長選でも住民運動を土台に勝利したとし、「来年の統一地方選は日本共産党の反転攻勢を示す正念場。絶対に勝とうではありませんか」と話しました。
維新政治下でも願い実現に全力
全国最悪のコロナ感染
大阪で全国最悪の新型コロナ感染を引き起こしたのは、維新府政が昨年までの2年間で356床の急性期病床を削減してきたことなどにあるとし、「犠牲者は6千人と全国平均の2倍。維新政治の責任は重大だ」と強調しました。
財政も壊すカジノ誘致
カジノの是非を問う住民投票を20万人超の府民が求めたが、府議会でまともな議論もせず握りつぶしたと批判。「そもそもカジノは賭博場。人生も家庭も大阪経済も壊し、インフラ整備が膨れ上がり、財政も壊す」と批判しました。
府議会も大阪市議会も維新が多数で知事と市長の言いなりになっている中、急性期病床削減中止を吉村洋文知事に迫った石川府議、カジノ出資企業と吉村知事の癒着を追及した、うち海府議の論戦を紹介。「この共産党の議席がなくなればチェックができず、やりたい放題になる。住民の声を議会に届け、維新政治の下で願い実現に全力を挙げる共産党を、大阪の皆さんの力で、必ず勝たせてほしい」と訴えました。
癒着を徹底解明民主主義を守る
国政に話を進めた小池氏は、「いま、政治の潮目が変わりつつある」と強調しました。
維新と協会の深い関係
小池氏は、自民党と統一協会との底なしの癒着の徹底解明を求めるとともに、「維新も馬場(伸幸)代表はじめ統一協会とは深い関係にあった。他人事のような顔をしている場合ではない。自民党と一緒に併せて解明する必要がある」と述べました。
民主主義守るうねりが
「国葬」強行の9月27日には国民が全国各地で抗議の声を上げ、「いま民主主義を守る新たなうねりが起こっている」と指摘。日本共産党は70年代から統一協会・国際勝共連合とたたかってきた党だとし、「疑惑の全容解明、『民主主義を守れ』の願いを日本共産党へと広げて下さい」と呼び掛けました。
政治変えるため力を合わせよう
賃金の上がる国にする
小池氏は、岸田政権が物価高対策で手詰まりになっている大本には、日本が「賃金が上がらない国」になってしまった問題があると指摘。大企業の内部留保に時限的に課税し、中小企業を支援しながら最低賃金を1500円にするなど日本共産党の「構造的な賃上げの提案」を示し、「政治の力で『賃金の上がる国』に変えよう」と訴えました。
消費税減税は99カ国に
さらにコロナ禍の下で消費税や付加価値税を減税した国は、世界で99カ国に広がっていると紹介。「日本も100カ国目になろう。消費税は5%に減税し、中小零細業者やフリーランスを苦しめるインボイス制度の導入は撤回させよう」と話しました。
10月から75歳以上の医療費窓口負担が2倍になったが、国会で賛成したのは自民・公明両党と維新、国民民主党だと指摘。高齢者の医療費負担増の狙いは、国の社会保障予算を削減することにあるとし、小池氏は「物価が上がっている時に年金は下げ、医療や介護の負担を上げ、消費税は絶対下げない。こんな政治を変えるために力を合わせよう」と呼び掛けました。
被爆国・日本の政党の資格なし
核搭載弾を浅田氏主張
小池氏は、ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ侵略で核兵器の使用を口にする中、世界では核兵器禁止条約が大きなうねりとなっているが、日本政府は同条約に背を向けていると批判しました。維新は「核共有」を叫ぶだけでなく、参院本会議(7日)で浅田均議員(大阪選挙区選出)は「専守防衛は非現実的」と言い、核兵器を搭載できるミサイル保有を検討すべきと主張しているとし、「維新には被爆国・日本の政党の資格はない」と断じました。
戦争する国にさせない
立憲民主党の泉健太代表が憲法を巡り「維新とはそんなに差がない」と発言したことを受け、「維新は改憲の旗を振り、自民党を右から引っ張る役割を果たしている。維新と憲法を巡り協力する余地など1㍉もない」と指摘。「『戦争をしない国』を守るのか、『戦争する国』にするのか、いよいよ正念場。共産党の躍進で戦争を止める選挙にしよう」と語りました。
干渉とたたかい強く大きな党に
政治は必ず変えられる
小池氏は、ことし創立100年を迎えた日本共産党の歩みの特質に言及した中で、大阪府委員会がまとめた『時代(とき)をつないで 大阪の日本共産党物語』に言及しました。
同書を読んで、大阪の党が旧ソ連や中国の干渉とのたたかいの最前線にいたからこそ鍛えられ、大阪で強く大きな党をつくることができたことがわかったと強調。「市民との約束を裏切らず、100年ぶれない共産党が強く大きくなれば、政治は必ず変わる」と力を込めました。
命と暮らし守る議席必ず 日本共産党
躍進のつどい7候補が決意
日本共産党躍進のつどいでは、統一地方選をたたかう大阪の地方議員・候補者が勢ぞろいし、7候補が決意表明しました。7候補の訴えの要旨を紹介します。
だれの命も奪わせない府政に
府議会(吹田市) 石川たえ議員
「急性期病床は不足していると認識していない」。私の問いへの吉村知事の答弁でした。大阪府は入院制限を繰り返し患者を病院から締め出し、全国の先陣を切って病床を減らし続け全国一の死者数を出しました。
施設内療養を押し付けられた介護職員さんは陽性者のケアと通常勤務の二重生活を余儀なくされ、24時間以上連続勤務で心も体も壊れていく状況が広がっています。深刻な現状に反省のない知事に憤りを感じます。
コロナで母親をなくした方が「こんな悲しい思いを他の人にさせないで」と私の手をぎゅっと握りました。保健所職員や医療現場の人たちは「倒れるわけにはいかない」と、気力を振り絞って毎日出勤していると言いました。
物価高騰で満足に食事ができない子や高齢者がたくさんいるのです。この思いを胸に刻み込んで、誰の命も奪わせない府政を実現するため、死力尽くして府議会議席を守るために頑張ります。
市民が主役の新しい大阪市を
大阪市議会(城東区) 山中智子議員
4人の議員団になった前回選挙以降、「こんな小さな議員団ではいけない」と思わない日は、1日たりともありませんでした。
コロナで亡くなる人が一番多い大阪なのに、大阪市長は毎年何百億円もの黒字を上げて、基金を積み上げたと自慢しています。声を大に「今こそそのお金で、市民の暮らしを守る時だ」と言いたい。コロナや災害対策、少人数学級などやるべきことはいくらでもあります。
4議席では、代表質問も条例提案も大事な常任委員会に委員を出すこともできません。こんな悔しい状態は、今期限りで終わりにする決意です。
住民投票で再び大阪市を残すと決めた市民の選択には、市民が主役の新しい大阪市をつくるという願いが込められています。カジノという最悪の巨大開発にのめり込む道に進むのか、歴史的な分かれ道に立っています。無駄な開発をやめて暮らし・福祉・教育にまわせと言い続けてきた日本共産党の出番です。
住民に寄り添い共に声上げて
豊中市議会 和田まなみ候補
看護師として十年近く医療の現場で働いてきました。同僚の多くは患者に寄り添う時間も十分に保障されないまま、使命感と責任感で過酷な現場を走り回り、疲れ切った状態です。慢性的な人手不足や低賃金など、現場の声が政治に届いていないと実感します。
コロナ禍と物価高騰で、たくさんの人たちが困っているのに、支援策は不十分なままです。病床不足など医療現場の困難も深刻です。大切な市民サービスの民営化や、もうけ本位の土地開発に、大事な税金がつぎ込まれていくのは間違っています。
創立100年を迎えた日本共産党は、命と暮らしを守り、現場の声を政治に届け、地域の人たちと一緒にたたかってきました。党の一員として困っている住民の元へ駆け付け、苦しみに寄り添い一緒に声を上げ、さまざまな問題を解決していきたいと思います。府議会に挑戦する松下三吾さんと4人の先輩議員と一緒に、全力でたたかいます。
子どもに豊かな教育と未来を
府議会(東大阪市) うち海公仁議員
3年半、府民の皆さんから府議会に届けられた請願は138万人に達し、日本共産党の2人の議員は紹介議員となりました。あなたと府政を結ぶため全力で頑張ります。
3年連続定員割れした府立17高校が、10年で廃校対象になりました。府立高校を受験し不合格になった子どもは、6千人もいます。子どもの数が減るとの理由で、正規採用すべき小中学校職員が1900人減らされ、非常勤講師に置き換えらました。教育に無責任な大阪の政治を許せません。
カジノ計画の投資企業から献金をもらっている知事が、その企業とアドバイザリー契約を結んでいる人物を府市特別顧問に招き、夢洲開発に関わる非公開情報を提供という疑惑の温床を断ち切ることが、知事の責任だと府議会で追及しました。
未来を担う若者と大阪経済を狂わせるカジノはいらない。子どもたちに豊かな教育と未来を手渡す府政に変えるため頑張ります。
市民と共にある共産党の議席
堺市議会(南区) 藤本幸子議員
初当選から3年半、地域の皆さんの声を市政に届けようと頑張ってきました。コロナ禍で頑張る医療機関や障害者施設、保育施設や子ども食堂などに聞き取りを行い、現場の深刻な実態やあふれる願いを行政に届け、支援を求めてきました。
維新の永藤市長は、財政危機を口実に市民の声を聴こうとはしません。トップダウンで何でも決めて、長年の運動で積み上げてきた暮らしを支える施策を壊しています。
市民の運動でそれをはね返して政治を変えることも、3年半、何度も経験しています。おでかけ応援制度=100円バスを守った取り組みでは、市民の運動が広がるにつれて議会の雰囲気が一変し、2回にわたり維新を除くすべての会派が反対して、改悪をくい止めました。
日本共産党の議席は市民の願い、市民の運動と共にある議席です。困っている人を一人も取り残さない地域社会をつくるため、みんなで力を合わせ頑張ります。
命と暮らし守る市政の前進へ
寝屋川市議会 太田とおる議員
前回5議席から2議席に後退しましたが、来年は、4人の候補者で何としても勝ち抜きたいと思います。
寝屋川市では維新市政持ち込みを許さず、暮らし優先の市政の実現をと、自主投票した市長候補を2期連続で誕生させました。市民の声を聴き、市民の命を守る当たり前の市政を取り戻すことができ、50を超える市独自のコロナ対策が行われました。今年度も、10月の臨時議会までに57の独自対策を行い、配食サービスや高齢者施設や障害者施設で働く人の定期的なPCR検査、自宅待機した人への支援金など、手厚い支援策が進められています。
維新や自民党系会派は「バラマキだ」と攻撃しています。
もっともっと市民の声を寝屋川市政に届け、市民の命と暮らしを守る市政を、さらに前進させていきたい。4人の強力な議員団で、今まで否決されてきた市民の命を守る予算を可決・実施されるよう頑張ります。
皆が幸せになれる社会実現へ
泉大津市議会 松本まり候補
2021年の党創立記念日に入党しました。生まれて初めて街頭でビラを配り宣伝しました。暑い日も寒い日も活動を続けられてきた先輩党員さんの後姿を見て、「この人たちはいったい何年この道を歩いてきたのだろうか?」と感動し、地を這うような運動の尊さに、尊敬の念を抱かずにはいられません。いま私がここに立っているのは、100年の党の歴史に関わったすべての人の努力の結晶だと思います。
中学の時の友人は、「親が働けなくなり家賃が払えなくなった」と話し、借金を抱えて自殺するという親のため、借金を背負った知人もいます。親の援助が得られずフルタイムで働く大学生の友人もいました。私自身も母子家庭で育ち、父子家庭で苦労しながら大学を卒業しました。
国民の苦難を軽減し、みんなが幸せになれる社会を実現することが、日本共産党の立党の精神です。この春の地方選で勝ち抜く決意です。
(大阪民主新報、2022年10月30日号より)