おおさかナウ

2022年11月05日

25日~27日に民青全国大会
青年の願い実現し大阪の未来を開く
園部真拓府委員長に聞く

全国大会までに100人の仲間を

参院選で要求を掲げて宣伝する青年たち=7月3日、大阪市内

 民青同盟は第46回全国大会(11月25日~27日)に向け、大阪では100人の仲間を迎えることを目標に活動しています。この間の経験と意気込みを園部真拓(まひろ)府委員長に聞きました。


――11月の大会へ、全国1500人、大阪では100人を目標に同盟員拡大が進んでいますね。
 大阪では10月に14人の仲間を迎え、100人の目標までもう一息というところまできました。100人の仲間を迎えるのはこの10年間やったことがありません。全国大会に向けてやり抜きたいと思います。

参院選でもいきいきと活動広げ

――民青は参院選でもいきいきと活動していました。
 大阪では88%の班が「日本共産党と一緒に政治を変えよう」と決議を上げ、街頭での対話宣伝やマイ訴え、友だちとの対話などに踏み出しました。振り返って思うのは、草の根で学び行動してきた民青の奮闘が青年を励まし、民青が強大になってこそ未来が開かれるということです。
 岸田自民党政治の行き詰まりが鮮明となり、国民や青年の願いとの矛盾が深刻になる中で多くの青年が苦しみ傷付き、展望を求めているのを実感してきました。対話すれば思いを教えてくれ、展望が見えれば政治を変える主体となる姿をたくさん見てきました。

食料支援活動で青年の生活支え

――食料支援活動も各地で繰り広げられてきました。
 コロナ危機の下、「物価も学費も高いから生活費を削ってきた」など青年の深刻な実態に目を向け、生活を支えてきました。同時に、「悪いのはあなたじゃない」「問われているのは政治の役割」と告発し、「一緒に変えていこう」と励ましてきました。
 「ボランティアの協力をしたい」という青年が、活動を通じて「解決のために行動できるのがすごい」「若者のことを考えてくれている場がない中で、とても大事な活動」と加盟する経験もたくさん生まれました。
 10月の食料支援を利用した青年は、消費税減税や特別給付金再支給への希望を語り、多くの国が消費税減税や最賃値上げに踏み出していることを知る中で、「一緒に変えて行こう」と呼び掛けると快く加盟してくれました。

青年の中での民青同盟の役割は

――民青の役割はますます高まっていますね。
 9月末に発表された全国大会決議案では、①願い実現のために力を尽くす、②深刻な実態の大本に政治の問題、資本主義の問題があることを指摘、告発、③理論的にも実践的にも、社会や政治が変わる展望を示す、④青年に働き掛け、共に立ち上がり、共に生き方を考える、と4つの役割を解明しています。
 「国葬」や改憲に対して「分からない」「仕方がない」と諦めさせられている青年が多い中、問題の根底に何があるのかや展望を語ってきた民青に改めて自信と確信が持てました。

共産党の6中総で「共同事業」と

――民青の相談相手である日本共産党は第6回中央委員会総会(6中総)で、同盟員拡大を党との共同事業だと位置付けました。
 6中総決定では、「今後の党づくりの大きな可能性を示す重要な取り組みが生まれている」として、「青年・学生、民青同盟員が参院選で大奮闘し、全党を励ました」「班ぐるみで党躍進を目指す活動に参加したことが全党の希望になっている」と述べています。そして全国で年間1500人の民青の拡大目標を党との共同事業として早期に突破し、前進を目指すことが「特別期間」の活動の第1の柱として提起されました。
 この間、共産党の演説会に参加した青年が党員の方に民青を紹介されて加盟したり、党員の方が家の向かいに住んでいる青年を躍進のつどいに誘ってくださり、つどい当日に民青から加盟を呼び掛け、決意してくれるという経験も生まれています。
 民青は15歳から30歳までの青年が入れる組織です。共産党の中で青年のつながりを出しあって紹介してほしいし、一緒に拡大行動に取り組んでほしいと思っています。

党創立100周年迎えた今こそ

意気込みを語る園部真拓委員長

――共産党は今年、民青は来年が創立100周年です。
 『時代(とき)をつないで 大阪の日本共産党物語』(党大阪府委員会発行)第35話には、1960年の共産党7大会9中総「民主青年同盟の拡大強化のために」という呼び掛けが民青の前進の開始の力になったとあり、大阪民主新報で「民青の拡大運動を支持し、成功させよう」「すべての細胞が民青班を」と惜しみない援助を進めたことが紹介されていました。60年代の前進には、党と民青が一体となって民青躍進の波を起こしてきたこと、民青を大きくする努力が次世代の担い手を広げ、70年代の共産党躍進を準備するものとなったことを知りました。
 「時代をつないで」には、府立体育会館で開かれた民青府委員会の集会に8千人もの青年が集まったことも書かれていました。驚くとともに、これほどの組織を今一度大阪でつくることができたら、どれほど青年にとって頼もしい組織になるだろうかとわくわくが止まりませんでした。
 今こそ、先人たちの努力と実践に学んで、日本と大阪の未来のために、青年の願い実現へ、民青を強く大きくしていきたいと思います。

(大阪民主新報、2022年11月6日号より)

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