2022年11月12日
宮本岳志のよもやま話
統一協会との関係を絶てない自民党
今国会は冒頭から自民党などの政治家と統一協会との癒着が大問題となっています。私も衆議院予算委員会や文部科学委員会などで徹底追及の先頭に立ってきました。
岸田首相や自民党の調査は国会議員から「自主申告」させているだけで、本気の調査ではありません。統一協会が地方議員にも触手を伸ばし、信者を国会議員秘書に採用させ、その後は地方議員にという策を弄してきたこと。
現に大阪市此花区の維新の大阪市議会議員は、学生時代に入信し集団結婚までした信者で、自民党元衆議院議員の秘書から大阪市会議員にという絵にかいたような実例です。首相が「今後は関係を断つ」というなら地方議員の統一協会との関係を調査し、「関係を続けるなら来年の統一地方選挙で公認しない」と確約しなければなりません。
ところが自民党は地方議会で、「統一協会と政界との関係の徹底解明を求める」趣旨の意見書に、ことごとく反対し、否決してきたのです。こんな妨害をしているのは自民党だけだと迫りました。首相は無責任な答弁に終始しましたが、ほどなくこの論戦には決着がつきました。
当の統一協会が「世界日報」で「共産主導の徹底調査意見書、相次ぎ否決」「関係断絶は非現実的」「自民本部の指針地方と乖離」と報じたのです。さらにその後、「毎日」の報道で、「安倍派」を中心に国会議員との関係強化を図ってきたことも明らかになりました。
いよいよ国会も正念場、ぜひとも論戦にご注目下さい。(みやもと・たけし 日本共産党衆院議員 次回は12月11日付に掲載)
(大阪民主新報、2022年11月13日号より)