来春の大阪府議選に臨む日本共産党の構えと
新たな対応について
日本共産党大阪府常任委員会は12月29日、次の声明を発表しました。
来春の大阪府議選に臨む日本共産党の構えと新たな対応について
2022年12月29日 日本共産党大阪府常任委員会
(1)
3ヵ月足らずに迫る大阪府議会選挙において、日本共産党は石川たえ(吹田市)、うち海公仁(東大阪)両現職の必勝へ、文字通り府党組織をあげて、諸活動に全力をあげています。
維新は、党が議席をもつ吹田・東大阪をはじめ、府議会定数を88から79に削減し、選挙区の多数を1人区にするなかで、府議会から日本共産党や野党をしめだし、「一人の指揮官でやりたい放題」の府政へと突き進む構えをあらわにしています。
日本共産党府議団はこの間、全国でも死者数がワーストになるなど深刻なコロナ禍のなかでPCR検査拡大や事業者への独自支援など府独自の対策を求め続け、最近も9歳児以下の子どもをもつ家庭への検査キットの無料配布などの実績を積み重ねてきました。また子ども医療費助成を府が大きく年齢を引き上げ、一部負担金をなくすこと、学校給食の完全無償化、「少人数学級」実現をはじめ、物価高騰に苦しむ府民のくらしと福祉をささえる提言をかかげ、府に迫っています。そして、カジノ大阪誘致に断固反対し、党国会議員団、大阪市議団、多くの市民団体とともに、論戦と運動を繰り広げています。
日本共産党は1951年に府議会で議席を得て以来、70年代の黒田革新府政与党の時代をはじめ、府民のいのちと暮らしを守るかけがえのない役割を果たしてきました。
この議員団を絶対に失うことなく、吹田・東大阪の議席を守り抜き、新たな府議会で真価を発揮するため、日本共産党に支持を寄せていただいているみなさんはもとより、「維新・公明・自民独占」の府議会はノーという野党支持層のみなさん、無党派層のみなさんこぞってのご支持・ご協力を心からよびかけるものです。
(2)
「維新・公明・自民独占」の府議会を許さない立場から、日本共産党は、吹田・東大阪でのわが党議席を守り抜くとともに、立憲民主党現職がたつ高槻市・三島郡では党候補を擁立せず、枚方市では擁立した野口光男候補を取り下げることを決断しました。また社民党が候補者を擁立した茨木市でも、党候補を擁立しない態度をとります。
これはそれぞれの選挙区において、現状では「野党共倒れ」「維新・公明・自民独占」がありうることから、これを絶対に許さないうえでのわが党独自の判断です。
この点では、豊中市、八尾市をはじめ、野党として候補を擁立しているのはわが党だけになっている選挙区でも、その勝利を広く呼びかけ、奮闘します。
(3)
いま市民と野党の共闘をめぐって、国政では自公政権、維新による執ような攻撃と策略のなかで、複雑で、困難な局面も現れています。
しかし、「大軍拡・大増税」で「戦争国家」への道をつきすすむ岸田政権を打倒し、国政を根本転換する道は、市民と野党共闘以外にはありません。それは大阪の「維新政治」を転換するうえでも同様です。
今回の府議選をめぐるわが党の対応が、大阪から市民と野党共闘を再構築するうえでの大きな一歩となることを心から願い、党として力をつくしたいと考えています。
以上