おおさかナウ

2023年03月04日

人に優しい大阪をつくろう
暮らし切り捨てる維新政治を変えよう
カジノいらない 子どもに笑顔を

 「カジノはいらん 子どもに笑顔を」をテーマにした集会が2月25日、大阪市中央区で開かれました。区在住の住民らでつくる実行委員会が取り組んだもので、120人が参加。子育て、学校や医療の現場、障害者の生活などを交流するとともに、「カジノ誘致をやめ、人に優しい大阪に」と語り合いました。カジノ問題を訴える紙芝居も披露され、たつみコータロー知事候補がビデオメッセージを寄せました。

大阪市中央区で集会開く

「カジノより人に優しい大阪に」と語り合った集会=2月25日、大阪市中央区内

 戦前・戦後の暮らしを語った田中やす子さん。1970年代の黒田革新府政の時の大阪の様子を紹介。「(公害対策で)スモッグで曇った空が青空になり、汚れていた道頓堀川は魚が見えるように。驚く変化が起きた」と話しました。
 「老人医療費は無料化。府立高校がどんどん建ち、私の子どもは安心して高校に通うことができた。普通の生活を幸せにするのが政治だと感じた。それが維新政治でどんどん切られている。住んで良かったと言える大阪を子どもたちに残したい」と田中さんは言いました。
 視覚障害者の生活を守る活動をしている亀甲孝一さんは、「視覚障害のある子どもたちは雨漏りする教室で学んでいる。視覚支援学校は老朽化し、府に建て替えを要望しているが動いてくれない」と訴えました。
 また補聴器の購入補助も府は「国がやるべき」と拒否していることに対し、亀甲さんは、視覚障害者が高齢となり難聴が進むと、生活が非常に不便になると指摘。また、盲養護老人ホームの増設や障害者スポーツセンターの建て替えなど、必要な施策が遅れているとし、「カジノ誘致に使うお金を回せばすぐにできる。誘致計画を撤回してほしい」と述べました。
 市内の小学校でスクール・サポート・スタッフをしている女性は「学校の1日は大変なことの連続。オンライン授業はタブレット端末の電源を入れるだけで終わり、授業にならなかった。コロナ禍で教員の仕事はすごく増えている」と話しました。「子どもが笑顔で過ごすためには、先生の笑顔も増やさないといけない」と訴ました。
 元大阪市立高校教師の河内正さんは、市立高校が府に移管され、学校図書館の司書が雇い止めになったと話しました。教職員が交代で図書館を開館する学校がある一方、開館できない学校もあるといいます。
 中学生の子どもを育てる三宅朋子さんは「『私学無償化』は所得制限があり無償にならない。一方で公立高校はどんどん減らされている。いま、公立高校の倍率はベビーブームの頃より高い」と話しました。
 また府が実施する「中学生チャレンジテスト」について「歪んだ評価基準を押し付けられているのはとても悔しい」と話しました。
 看護師として働く植村京子さんは「介護や医療を『受ける人、提供する人』に優しい大阪になってほしい」と述べました。
 カジノに反対する大阪連絡会と大阪市をよくする会で事務局次長を務める中山直和さんは「市民の切実な声に大阪市は対応しなければいけないはずだ。みんなで守った大阪市が本来の仕事をするように、維新を倒したい」と話しました。

(大阪民主新報、2023年3月5日号より)

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