たつみ勝利で大阪の医療再生し
大軍拡の突撃隊・維新に審判を
府知事選告示日 志位委員長が訴え
日本共産党の志位和夫委員長が府知事選告示の23日、明るい民主大阪府政をつくる会の、たつみコータロー候補らと共に大阪市北区のJR大阪駅前で街頭演説しました。
困っている人に心を寄せて救う
志位氏は、たつみ氏の政治家としての原点は、「一番困っている方に心を寄せ、救うために身を粉にして頑張ることにある」とし、2014年に千葉県で起きた母子の無理心中事件を国会で取り上げたことや、大阪で8千件の生活相談を受けてきたことを紹介。「たつみさんが知事になれば、大阪中の困っている方々の声を聞き、解決のために身を粉にして働く知事になることは間違いない」と力を込めました。
「大阪の皆さんは、長い目で見ると、維新政治とのたたかいで一歩一歩前進を勝ち取っている」と志位氏。15年の住民投票で「都」構想を否決して橋下徹元大阪市長を政界引退に追い込み、20年に再び否決して松井一郎大阪市長も政界引退に追い込んだとし、「たつみさんを勝たせていただいて、維新政治そのものに『さようなら』の審判を下そう」と訴え。人の不幸の上に成り立つカジノに、最後までしがみ付いているのが大阪の維新政治だと批判し、「たつみさんの勝利で『カジノさようなら』の審判を下そう」と呼び掛けました。
命を粗末にする大阪の維新政治
志位氏は「たつみ勝利を勝ち取ることは大阪だけでなく、全国の皆さんに希望をもたらす」とし、2つの問題を挙げました。
第1は医療の切り捨て。政府が18年度から「地域医療構想」の名で急性期病床を20万床も削るという大号令を掛けているが、その先駆けとなったのが大阪の維新政治。志位氏は、千里救急救命センターの補助金廃止で、救命救急の中で最も難しい3次救急という最後のとりでを壊し、住吉市民病院の廃止で、コロナで一番の頼みの綱となる公立病院をつぶしたと告発しました。
「地域医療構想」でも20年度から3年間で642床を削り、23年度も479床を削ろうとしていると指摘。22年の病床削減のための事業費は、大阪府は27億円で、全国47都道府県の中で最高額、東京都の20倍だとし、「その結果、コロナで亡くなった方は人口比で全国平均の2倍近く、ワースト1位が大阪だ。命を粗末にするこんな政治を変えよう。たつみ知事で保健所を増やし、大阪の医療を再生しよう」と語りました。
「都道府県化」で全国一の国保料
第2は国民健康保険(国保)料の値上げ。政府は18年度から「国保の都道府県化」の名で、高すぎる国保料を抑えるために市町村が一般会計から国保会計に支援することをやめるよう号令を掛けていることが、全国で問題になっています。
志位氏は「これを国に先駆けて徹底的にやってきたのが大阪の維新政治。大阪府のやり方は特にひどい。府として統一保険料を示し、これに右へ倣えと市町村に号令を掛ける。こんなことをやっているのは全国の中で大阪府だけだ」と述べました。
志位氏は全国に1736ある自治体の中で、国保料が高い全国ワースト50に入っていた大阪府の自治体は、15年度は1つだったが、22年度には18に増えたと指摘。すべての市町村を統一保険料にしていたら、府内43市町村すべてがワースト50に入るまでに上げられているとし、「年収400万円の4人世帯なら保険料は年間50万円、収入の12%。全国一高い国保料を返上しよう。たつみさんに知事になってもらい、大幅に値下げしよう」と語りました。
大軍拡の突撃隊維新に審判下す
最後に志位氏は、統一地方選で岸田政権の大軍拡に「ノー」の審判を下そうと呼び掛けました。国会で大軍拡の突撃隊となっているのが維新で、自衛隊の武力行使は必要最小限とする専守防衛を名実共に投げ捨てるよう迫っていると指摘。「『核共有の議論をやれ』『核兵器を使うことにはメリットがある』とまで言った維新に、被爆国の政党として恥を知れと言いたい。たつみさんの勝利で、大阪で平和の審判を下そう」と訴えました。
(大阪民主新報、2023年4月2日号より)