2023年04月07日
夢洲カジノは即時中止を
市民団体が知事・大阪市長に要望書
「夢洲カジノに反対する弁護士・文化人・ジャーナリスト・経済人の会」が3日、吉村洋文府知事と松井一郎大阪市長宛てに、夢洲IR(カジノを含む統合リゾート)計画の即時中止を求める要望書を送付しました。
要望書では、建設用地の夢洲に約790億円の汚染対策・土壌改良費を公金が使われ、今後も莫大な整備費が必要になってくるとし、同計画が「本来の地方自治を破壊し、大阪市民・府民を不幸に突き落とす」と断言。府・市がカジノ収益からの税収を説明していることについても、「博奕(ばくち)の負け=人の不幸」の上にしか成り立たない経済成長は「繁栄」でないと批判しています。
また、夢洲カジノが開業すれば、業者が35年間の営業権を有する上、30年の延長もでき、「計画を認めれば末代まで大阪の発展を阻害する」「夢洲カジノは百害あって一利なし」と指摘しています。
送付に先立って大阪市内で行われた会見には、要望書に名前を連ねた、坂本篤紀(日本城タクシー経営)、山口美和子、西谷文和、矢野宏(ジャーナリスト)、笑福亭竹林(落語家)、大垣さなゑ(作家)の各氏が出席。坂本氏は、ギャンブル依存症が増えると指摘する声などに対して、松井氏らが「リスクを恐れて何もしないのは無責任だ」と発言していることに触れ、「リスクを説明することこそ政治の責任だ」と厳しく批判しました。
要望書には、この他、石田法子(弁護士)、長谷川義史(絵本作家)、若宮健(ジャーナリスト)の3氏も名前を連ねています。
(大阪民主新報、2023年4月9日号より)