統一地方選挙前半戦の結果について
2023年4月10日 日本共産党大阪府常任委員会
9日に投開票された統一地方選挙前半戦の大阪府知事選挙では、日本共産党が推薦した「明るい民主大阪府政をつくる会」の、たつみコータロー候補が263,355票(得票率7.96%)を獲得しましたが、勝利には及びませんでした。
議員選挙では、堺市議選で5氏が当選し前回比1増を果たし、定数削減と維新の大量擁立でかつてない大激戦となった府議選で石川たえ氏、大阪市議選で山中智子、井上ひろし氏が議席を守りぬきましたが、東大阪市、淀川、東淀川区で僅差の惜敗となり、平野、西淀川、此花区でも小差で議席回復はなりませんでした。同時に、反共攻撃と反共シフトがしかれ、維新が府議会、大阪市議会ともに過半数を占めるもとで、住民の願いを届ける宝の議席を確保したことは大きな意味を持ちます。
たつみ候補と党候補へのご支援をいただいた支持者のみなさんに、心から感謝を申し上げます。ともに奮闘された「明るい会」構成員、後援会員と党員のみなさん、たたかいの先頭にたたれた、たつみコータローさんと36人の党候補のみなさんに敬意を表します。その奮闘を議席の前進に実らせることができなかったことは大変残念であり、私たちの力不足をおわびいたします。
知事選挙では、たつみコータローさんが「レインボープラン」で打ち出した、「カジノストップ、命とくらしを守り、公教育の再生を」の3つの焦点が争点としてくっきりと浮かび上がり、たつみ候補の旗幟鮮明な訴えが府民の願いと響きあい、論戦をリードしました。
このなかで、「カジノストップ」が府民多数の声となり、カジノに頼らないクリーンな経済成長、維新政治の最大の失政であるコロナ対策と保健・医療体制の強化、教育無償化とともに子どもに寄り添う教育を充実させる訴えも広がりました。
テレビ討論をはじめ、たつみ候補が維新と四つに組んで追い詰めた論戦は大きな反響と共感を広げ、「明るい会」と全党を大きく励ましました。
この論戦の到達点は、「大阪を変えた」という維新の虚構を崩していく確かな土台となるものです。
大激戦となった府議選と大阪・堺市議選では、「たつみ知事候補とともに維新政治を変えよう」の訴えとともに、党議員団の議席の値打ち――住民の願いを議会に届けて実現させる、府や市の間違った政治をやめさせる、国の悪政押しつけの防波堤となる、かけがえのない役割を語り広げました。また、岸田政権と維新がすすめる大軍拡ストップ、平和を守る日本共産党の訴えには新たな共感が広がりました。
今回の選挙では、前大会比130%の党をめざし、強く大きな党をつくりながら選挙を勝ちぬく新たなとりくみに挑戦しました。党支持者や後援会員のみなさんに協力をよびかける「折り入って作戦」を、いまの自力のもとで勝利をめざすカナメの活動と位置づけ、また入党や購読をよびかける活動としてとりくみました。
私たちの働きかけで選挙の協力を約束してくれた方は2万8千人以上に広がり、迎えた新入党員が新鮮な力を発揮しました。また、選挙戦のなかでも世代的継承を重視して、若い世代、真ん中世代の党員が奮闘し、民青同盟員拡大もすすめました。
党の自力の後退のもとで、多くの選挙区で対話・支持拡大が前回を下回りましたが、この努力が大激戦を勝ち抜き、また僅差の大接戦に持ち込む大きな力となりました。
こうした前半戦の教訓を生かし、統一地方選挙後半戦は17市4町に59人が立候補して、全員当選をめざし全力をあげます。衛星都市の市長選挙では市民の共同を広げて勝利をめざします。
今回の選挙結果の自己検討をさらにすすめるとともに、選挙戦で訴えた公約の実現に全力をつくし、府民のみなさんの願いに応えて、維新政治の転換と岸田政権の暴走とのたたかいをすすめます。その役割を果たすために、次期党大会めざす「130%の党」づくりにただちにとりくむ決意です。