2023年06月03日
山下よしきのあったかエッセイ
政治の大きな流れの中で
ある県の後援会総会で講演しました。統一地方選挙で議席を後退させ、がっかり感があると聞いていました。私は、政治の大きな流れのなかで結果を見ようと激励しました。
2021年の総選挙。私たちは「野党共闘による政権奪取」に初挑戦します。それに対し安倍前首相が「日米安保条約をなくすという共産党が入った政権をつくってよいのか」と全国遊説するなど、危機感を覚えた支配勢力からの激しい攻撃を受けました。総選挙後も「野党共闘は失敗」キャンペーンが強まります。
22年、ロシアによるウクライナ侵略が起こり、「日本も軍備増強を」「ロシアは共産党」という大逆流が加わりました。そのなかで迎えた参院選。各地で同志たちが「軍事対軍事が一番危険。9条を生かした外交の力で戦争の心配のない東アジアを」とASEANの経験も学んで訴える姿を見て感動しました。比例得票は総選挙の416万票から361万票に後退しましたが、私たちは、この結果を「総選挙からさらに押し込まれたところから押し戻す過程での一断面」と前向きにとらえました。
そして23年。除名問題を利用した一部大手メディアの党バッシングのなかで、私たちは「日本共産党の本当の姿を知ってください」と奮闘し、統一地方選では議席は後退したものの参院選の得票率を前進させ、次の前進への足がかりをつくることができました。講演した県の結果にもそれははっきり表れていました。
私たちは鍛えられ成長しています。(やました・よしき 日本共産党参院議員 次回は7月2日号に掲載)
(大阪民主新報、2023年6月4日号より)