2013年05月13日
橋下市長の「慰安婦」問題での妄言にたいして
大阪市長、政治家としての資格が根本から問われる
2013年5月13日
日本共産党大阪府委員会書記長 柳利昭
○ 「大阪維新の会」共同代表の橋下徹大阪市長は13日朝、旧日本軍「慰安婦」問題について「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」などとのべた。
これは大阪市長としても、日本の政治家としても、根本からその資格が問われる発言である。
○ 橋下市長はかつて安倍首相同様に、「慰安婦が強制された証拠はなかった」などと発言し、 内外の大きな批判をあびてきた。アメリカからも強い批判がつきつけられるなか、安倍政権 は軍の強制を認めた「河野談話」の「見直しはしない」といわざるをえなくなっている。
EUの「慰安婦に関する欧州議会」決議をはじめ、「慰安婦」などというが、実態は「日本 軍の性奴隷」とされた女性たちにたいして、日本政府が謝罪も、賠償も認めず、歴史の真実 から目を背けつづけていることへのきびしい批判が注がれている。
このなかでの橋下市長の発言は、驚くべき歴史認識、人権感覚の欠如を示すものである。
○ わが党は橋下市長がこの発言をただちに撤回し、歴史認識を真摯にただすとともに、旧 日本軍「慰安婦」とされたみなさんの人権を二重にも、三重にも踏みにじったことへの謝罪 を強く求めるものである。