日本共産党の衆院近畿ブロック比例候補として先月発表された、たつみコータロー元参院議員（46）、堀川あきこ党京都府委常任委員（36）＝京都２区重複＝、清水ただし前衆院議員（55）、こむら潤・元尼崎市議（47）＝兵庫８区重複＝の４氏が６日、大阪市天王寺区の天王寺駅前で揃って街頭演説し＝写真＝、「来るべき総選挙で共産党を伸ばし命と暮らし、平和を守る政治を実現しよう」と訴えました。
　次期衆院選で日本共産党は、政党名で投票する比例代表での躍進を最優先に追求し、定数28の近畿ブロックでは１２０万票（13％）獲得、現有２議席の絶対確保、さらに３議席へ前進を目指します。
　近畿ブロックでは２０１４年総選挙（定数29）で４議席（約１０８万票・12・84％）を得ましたが、定数１減の28となって２回（17年・21年）の総選挙は２議席にとどまりました。21年の近畿比例票は約73万票（７・85％）。３議席確保に必要な得票目標を１２０万票とし、「比例を軸」に「近畿は１つ」の立場で前回得票１・５倍化し、10年ぶりの議席増をと同党は呼び掛けています。
　近畿比例４氏の平均年齢は46歳。前回から13歳若返り、半数が女性。穀田恵二衆院議員・国対委員長は勇退、宮本たけし議員は大阪５区（大阪市淀川・東淀川・西淀川・此花区）の単独候補として議席獲得を目指します。街頭宣伝には穀田、宮本両氏も駆け付けました。

　穀田氏は比例４候補について「多士済々、ジェンダー平等、未来を担う陣容」と紹介し、日本共産党という政党そのものの魅力を語り広げ、議席獲得の「主舞台」である比例代表での目標達成へ全力を挙げる決意を表明。次期総選挙で、悪政をほしいままにする岸田政権にきっぱりノーの審判をと呼び掛けました。
　通常国会で強行可決された軍拡財源確保法に関し、バイデン米大統領が岸田首相を３回説得したと公言した問題に触れ、５年間で43兆円をつぎ込むという大軍拡は、「アメリカ言いなり」の象徴だと批判。日本維新の会などが「核使用にもメリットがある」「国会議事堂地下に核戦争に耐える会議場を」などと発言し軍拡をさらにあおっていると告発しました。
　穀田氏は外交課題の最大テーマである「台湾有事」問題で、解決策を提示し日中政府へ申し入れたのが日本共産党だと紹介し、「今政治が行うべきは平和のための行動だ。アメリカ言いなりの軍備拡張の政治に平和の対案を掲げ、反戦・平和の伝統に貫かれた面目躍如たる政党が日本共産党」と強調しました。
　穀田氏は、岸田政権の原発推進に向けた関連５法案強行、個人情報流出問題や社会保障費削減につながるマイナンバー制度、武器輸出容認などを取り上げ、「財界・大企業、原子力産業支援の狙いは明らか」と批判。党創立以来１０１年、弾圧に屈せず反戦・平和、人権尊重、民主主義を守るためにたたかってきた日本共産党を大きく伸ばし、新しい政治の流れを一緒につくろうと呼び掛けました。
　司会を務めた宮本議員は、「小選挙区で議席を勝ち取ることは大阪の党の悲願。議席を勝ち取り政治改革へ力尽くしたい」と語り、比例候補を辞退し大阪５区単独で挑戦する思いを紹介。「『比例を軸』に大阪と近畿、全国に日本共産党への支持を広げるため全力を尽くす」と決意を語りました。

　訴えは動画配信サイトＹｏｕＴｕｂｅの「ＪＣＰ大阪チャンネル」で視聴できます。

(大阪民主新報、2023年7月16日号より）