おおさかナウ

2023年09月02日

山下よしきのあったかエッセイ
暴言に日本共産党を語る

 日本共産党について「日本からなくなったらいい政党」と言い放った維新・馬場代表。民主主義を否定する暴言なのに、いまだに謝罪も撤回もせず、あちこちで同じ発言を繰り返しています。そこで先日、滋賀の演説会で次のように訴えました。
 戦前、獄中で不屈にたたかい、戦後、日本共産党の委員長、議長を務めた宮本顕治さんが亡くなったときに、評論家の加藤周一さんが「しんぶん赤旗」に寄せてくれた追悼文。そこには「宮本顕治さんは反戦によって日本人の名誉を救った」とありました。日本共産党の戦前のたたかいは、ひとり共産党だけの名誉でなく、日本人の名誉を救う大きな意義あるたたかいでした。
 ずいぶん以前の「赤旗まつり」に、フィリピンの修道院のシスター・シアツさんが参加してくれました。父親を日本兵に殺された彼女が、初めて日本を訪ねてみたいという気持ちになった理由はなにか。シアツさんは「父を殺した日本の戦争に、当時、日本で反対した人たちがいたことを知ったからです」と語ってくれました。日本共産党の戦前のたたかいは、日本が侵略し植民地支配したアジア各国の人々との友好の懸け橋になるたたかいでもありました。
 日本共産党について「日本からなくなったらいい政党」などという発言は、歴史を知らない者の発言であり、歴史の過ちを再び繰り返そうとしている者の発言だと言わなければなりません。
 会場から割れるような拍手が返ってきました。
(やました・よしき 日本共産党参院議員 次回は10月1日号に掲載)

(大阪民主新報、2023年9月3日号より)

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