東大阪市長・市議選17日告示
市民の暮らし支える市政へ
東大阪市長選と同市議選(定数38)が17日告示(24日投票)されます。4期16年、自民・公明の支援を受けてきた現職市長の維新へのくら替え表明に市民の批判が集まる中、「明るい東大阪をつくる会」の、うち海公仁前府議(無所属、日本共産党推薦、新社会党支持)は、「みんなの力で暮らし最優先の〝市民が主人公〟の東大阪に」と市政転換を訴えています。市議選は50人以上が議席を争う激戦の見通しで、日本共産党は、しおた清人、しま倉久美子、上原けんさく、長岡よしかず、あさの耕世=以上現=、かみの淳一=前=の6人全員当選へ宣伝、対話、支持拡大に総力を挙げています。
うち海公仁市長候補が全力
市民の声を反映する政治に
明るい東大阪をつくる会が開いた市民集会(8日)でうち海氏は、「買い物のたび財布が心配になる。子どもたちにおなかいっぱい食べさせたい」(母親)、「機械を動かす油代が2倍に跳ね上がり懸命に働いても儲けが出ない」(町工場)、「食材の仕入れ値が上昇しても商品価格に上乗せできない」(飲食店)など市民の悲痛な声を紹介。「住民の福祉の増進を図る」と明記した地方自治法条文を紹介し、「市民の苦しみに寄り添い命と暮らしを支えることが基礎自治体の責任だ」と強調。緊急の物価高騰支援策を行うべきだと語りました。
うち海氏は、現市長が「東京に対峙する大阪を目指す」「都構想に賛成」などと発言した問題で「『大阪都』構想では東大阪市が消滅し、まちづくりの権限も奪われ住民の声が届かない特別区になる」と批判。▽物価高騰から暮らしと営業を守る緊急支援策▽子育てしやすい街▽豊かな教育環境の整備――など9つの柱で構成する市長選政策「うち海ビジョン」を示し、「皆さんの願いを聞いてビジョンを充実させたい。市民の声が反映される政治を目指したい」と語りました。
国政や府政の悪政の防波堤
うち海氏は、地方自治法条文には、基礎自治体が自主的に独自性を発揮し行政運営を行うと明記しているとし、大阪府による国保料つり上げの押し付けや、ものづくり人材を輩出してきた布施工科高の統廃合など維新政治の弊害を列挙。さらに維新が強硬に万博開催へ突き進むのはカジノ誘致が狙いと批判、「国や大阪府の悪政の防波堤となって、市民と一緒に声を上げ、願い実現へ頑張る市長が求められている」「カジノで苦しむのは大阪府民。こんなことを推進する政治にはきっぱりノーを突き付けよう」と語りました。
うち海氏は、現市長の維新へのくら替えに批判の声が集まる中、「維新政治持ち込みを許すな」「東大阪市政を変えてほしい」と党派を超え期待が寄せられると語り、「一緒に力を合わせ未来に希望の持てる新しい東大阪を実現しよう。うち海ビジョンを広く有権者に知らせ、暮らしと命最優先の東大阪に」と呼び掛けました。
市民集会では、長尾淳三元日本共産党員市長が激励に駆け付け、市民グループ「オール東大阪市民の会」の代表2人が登壇し、「生きていることって素晴らしいと思える東大阪を取り戻したい。だから私はうち海さんを応援します」とエールを送りました。
うち海候補の「支持」を機関決定した新社会党府本部が「有権者の怒り、やり場のない憤りの受け皿として奮闘を願う」とのメッセージを寄せました。
「明るい東大阪をつくる会」に参加する日本共産党6市議候補が紹介され、代表して、しおた清人議員があいさつ。「市長選は4期16年続いた市政転換がキーワード。東大阪市議を6期務め市政の課題を知り尽くし、府議として4年間維新政治と真正面から対決・論戦してきたうち海さんは最適な候補者です。人の痛み苦しみが分かる熱い心の持ち主。うち海さんと一緒に市民の命と暮らし最優先の市政をつくっていきましょう」と訴えました。
大激戦の市議選
共産党6候補勝利で市民の声届く市政に
市長選と同日実施される東大阪市議選で、日本共産党は現有5議席を絶対確保し、6議席の実現をと、しおた清人、しま倉久美子、上原けんさく、長岡よしかず、あさの耕世=以上現=、かみの淳一=前=が「物価高騰から市民の暮らしを守る市政を。子育てに希望、老後に安心の東大阪へ、日本共産党の全員当選を」と全力で奮闘しています。
市議選は定数38を有力候補だけで50人以上が争うかつてない多数激戦の様相です。現有8議席の維新が14人を立てるなど各党が必死の動きを強める中、日本共産党は、議席後退の危機を打開し5議席確保・議席増へ、宣伝・対話、支持拡大へ総力を挙げた取り組み強化を呼び掛けています。
市議選の対決構図も鮮明です。4期16年自公の支援を受けた現市長が「違いがない」と維新にくら替えする中、現市長になんでも賛成し疑惑解明に背を向ける維新・自民・公明を許すのか、『なれあい』議会を許さず市民の願いに真剣に応え、共同の力で奮闘する日本共産党を選ぶのかが問われる選挙です。日本共産党と6候補は、現市政の悪政と真正面から対決し、市民の切実な願いを実現してきた議席の値打ちを示し、6人全員当選へ奮闘しています。
(大阪民主新報、2023年9月17日号より)