おおさかナウ

2015年10月25日

維新政治を終わらせよう
栗原貴子自民府議を自主的支援

11月22日投票 大阪府知事選
明るい会・共産党府委が発表

栗原貴子氏

栗原貴子氏

柳本顕氏

柳本顕氏

 明るい民主大阪府政をつくる会(明るい会)と日本共産党府委員会は15日、府知事選(11月5日告示、22日投開票)に「維新の政治を何としても終わらせたい」と無所属で立候補することを表明した自民党府議団政調会長の栗原貴子氏(53)を、自主的に支援すると発表しました。明るい会常任幹事会は15日、「『オール大阪』・庶民の共同でダブル選挙に勝利し、『維新政治』に終止符を打とう」を発表。これを受けて各地域・団体での取り組みが広がっています。

 大阪維新の会は知事選に現職の松井一郎氏(51)、大阪市長選(11月8日告示、22日投開票)には新人の吉村洋文前衆院議員(40)を擁立。大阪市をよくする会(よくする会)は大阪市長選に立候補を表明している前自民党大阪市議団幹事長の柳本顕氏(41)の自主的支援を決定。知事・大阪市長のダブル選は、橋下・維新の会と「反維新」の共同との対決という構図がくっきり浮かび上がっています。
 明るい会は15日午前、大阪市中央区内で開いた団体・地域代表者会議で栗原氏の自主的支援を決定。明るい会の前田博史事務局長、代表常任幹事の川本幹子・新婦人府本部会長、日本共産党の山口勝利府委員長、宮原威府議団長らが記者会見し、発表しました。
 前田氏は前回ダブル選で維新の府政・大阪市政になって以降、大阪経済が落ち込み、府民・市民の福祉・暮らしが切り捨てられてきたと指摘。これ以上、維新政治を続けさせず終止符を打ち、ま

記者会見する明るい会の前田事務局長(左から2人目)ら=15日、府庁内

記者会見する明るい会の前田事務局長(左から2人目)ら=15日、府庁内

ともな大阪府・市政を取り戻すために「反維新」の一点で栗原氏を自主的に支援し、勝利のために総力を挙げると語りました。
 明るい会が知事選で独自候補を擁立しないのは1971年の結成以来初めて。前田氏は「維新政治に終止符を打つためには政治的立場の違いを超えて共同しなければならない」と強調。5月の住民投票で「大阪市をなくすな」「維新政治を続けさせない」という思いが大きな共同を生み、堺市長選以来、府内でも「反維新」の共同が広がっていると述べました。
 前田氏は「明るい会として、論戦の力・共同の力・草の根の力を発揮し、さまざまな分野・立場で活動されている皆さんと、お互いに励まし合いながら、住民投票以上の共同を広げて勝利したい」と決意を語りました。 
 山口氏は、多くの府民が維新政治が持ち込んできた「対立」や「混乱」の構図はこりごりだと声を上げているとし、「維新政治を乗り越え、府民・市民の声が取り上げられる、まともな府政・市政実現へ力を尽くしたい」と表明しました。

何としても維新を止める 栗原氏

 栗原氏は15日に知事選への立候補を正式表明しました。
 記者会見では「この間の対立と混乱の4年間、大阪府においては8年間続いてきた維新の政治を何としてでも止めるために全力で立ち向かい、勝ってまいります」と強い意気込みを語り、柳本大阪市長候補と「しっかり二人三脚でタッグを組む」と述べました。
 栗原氏は、「『大阪都』構想にかまけて、府民にとって当たり前にしなければならない施策が、本当にないがしろにされてきた。その結果、大阪経済は低迷し、教育や中小企業施策もないがしろにされてきた」と強調。維新府政の下で治水事業予算がピーク時の3分の1に激減していることなどを挙げました。
 橋下前知事が買収強行した旧WTCビル(現府咲洲庁舎)は、「無駄の最たるもの。『二重行政』を声高に否定しながら、なぜ府が(大手前と咲洲の)2つ庁舎を持っていいのか」と批判。「コストはかかる、職員の移動時間のロスは膨大なものがある。防災庁舎としては使えない」として、大手前に集約する考えを示しました。
 栗原氏は1962年豊中市生まれ。大阪大学経済学部卒業。公認会計士。豊中市議(1期)を経て2011年、府議に初当選し現在2期目。自民党府議団政調会長。

(大阪民主新報、2015年10月25日付より)

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