強大な党つくり自公悪政・維新政治転換を
「比例を軸」に総選挙躍進必ず
日本共産党大阪府委 第83回府党会議開く
日本共産党大阪府委員会は18日、第83回府党会議を大阪市中央区内で開きました。大阪から自公政権と維新政治の「二重の逆流」を打ち破る歴史的な反転攻勢を成し遂げ、来るべき総選挙での党躍進を必ず実現し、これを支える強大な党建設を進めるための「総合計画」案や府委員会報告などを圧倒的多数の賛成で採択。「総合計画」を先頭に立って実践する府委員65人、准府委員13人からなる78人の新たな府委員会を選出しました。
「明日の大阪像」示して悪政終わらせる運動を
柳委員長報告
柳利昭府委員長が、第29回党大会(1月)の決定を大阪の情勢と党活動の到達点に照らして具体化した「総合計画」案に沿って報告しました。
柳氏は、国政では自民党が、政治資金パーティーを巡る巨額の裏金問題で国民から厳しく追い詰められ、大阪では2025年大阪・関西万博とカジノの強行が維新政治と府民との矛盾を決定的に広げ、「大きな潮目の変化」が起きていると指摘しました。
能登半島地震の発生後、「万博より被災者支援を」との声が万博推進勢力の中からも出ているとし、「万博とカジノを許すのか、止めるのかは、まさに大阪の進路にとっての一大焦点となっている」と強調。明るい会とよくする会が3月3日に開く「万博ストップ!府民大集合」(別項)を成功させ、万博中止署名を広げて、世論をさらに高めようと語りました。
柳氏は、行き詰まった自民党政治を終わらせる国民的大運動を起こそうと呼び掛け。さらに大阪での維新政治の転換は、「大阪の前途と府民の暮らしに希望を与え、日本の政治を変革する上でも、大阪府党に課せられた歴史的責務だ」と強調。維新政治の危険な本質を分かりやすく暴露するとともに、「明日の大阪像」を対置してたたかおうと述べました。
総選挙では比例近畿ブロックで120万票、大阪で56万票以上の実現へ「現有2議席絶対確保・3議席」への躍進を勝ち取るため、「比例を軸」にした作戦計画を提起。総選挙勝利を支える強く大きな党づくりへ、「党建設の7つの強化方向」(第29回党大会決定)を実践しようと呼び掛けました。
柳氏の報告を受けた討論では20人が発言。立憲民主党府連代表の森山浩行衆院議員、社会民主党府連の長崎由美子代表、進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)代表世話人の村上史好元衆院議員が、連帯あいさつしました。
新委員長に駒井正男氏
選出された新たな府委員会は第1回府委員会総会を開き、三役と常任委員を決めました。府委員会を代表して新委員長の駒井正男氏があいさつ。第29回党大会で、同じ50代の田村智子氏が新委員長に選ばれたことに触れ、「私たちの世代が党の歴史のバトンをしっかり受け継いで、次の世代に手渡していく決意を新たにした」と抱負を語りました。
大阪の日本共産党は、維新とのたたかいで議席の後退や激しい攻撃にさらされながらも、府民と結び付き、鍛えられたと強調。「党大会決定の徹底を力に、政治的・思想的に強い党をつくるために全力を挙げる。『大阪が変われば日本が変わる』の合い言葉を胸に、来るべき総選挙での躍進を切りひらこう」と呼び掛けました。
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選出された三役、常任委員は次の通り(敬称略、新以外は再任)。
委員長=駒井正男(新)/副委員長=清水忠史、中村正男、能勢みどり、渡部結/書記長=今泉和幸(新)/常任委員=伊木知史、内海公仁(新)、大西淳子、角井勇樹、小林裕和、辰巳孝太郎、田中浩美、谷藤久、中野敏、長野真美(新)、長谷川定子、丸山雅代(新)
(大阪民主新報、2024年2月25日号より)