おおさかナウ

2024年03月09日

宮本岳志のよもやま話
金権政治一掃で希望ある政治へ

 3月2日、国会は与党の強引な国会運営の結果、異例の土曜日に本会議が開かれ、2024年度政府予算案が衆議院を通過させられました。今国会の最大のテーマは「政治とカネ」の問題ですが、国会では「政治倫理審査会(政倫審)」が開かれました。
 与党は公開に抵抗しましたが、ついに国民世論に追い詰められてテレビ中継を入れて行わざるを得なくなりました。弁明はこれまでの自民党調査結果をなぞるような内容でしたが、それでもやはり自民党はいっそう追い詰められています。
 まだまだ全容解明にはほど遠い現状です。ただちに「偽証罪」での刑事告発が可能な証人喚問が必要です。
 同時に予算案の内容も酷いものです。過去最大規模の8兆円に迫る軍事費は、米国の世界戦略の一翼を担って敵基地攻撃能力の保有などを進めるもので、到底日本国憲法と両立しません。また、経済再生につながらず破綻している大企業へのさらなる減税や補助金の大盤振る舞い。一方で中小企業予算は連続削減、社会保障費も自然増の1300億円を抑え込み、子育て支援金の創設で国民負担をさらに増やすものです。
 私も予算委員会で、危険性が明確になっている「有機フッ素化合物(PFOA)」に関して、ダイキン工業の敷地内の調査を阻んでいる背景には、ダイキン工業から自民党の政治資金団体への総額8400万円もの献金があることを明らかにしました。
 金権政治の一掃は希望ある政治をひらく前提問題です。(みやもと・たけし 日本共産党衆院議員 次回は4月14日号に掲載)

 

(大阪民主新報、2024年3月10・17日号より)

 

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