おおさかナウ

2024年05月11日

止めよう軍拡 生かそう憲法
憲法記念日に総がかり集会

 憲法記念日の3日、大阪市北区の扇町公園で、「輝け憲法! 平和といのちと人権を! おおさか総がかり憲法集会」が開かれました。約5千人が参加し、「止めよう大軍拡」「生かそう憲法」と声を上げ、2コースに分かれて大阪市内をパレードしました。
 呼びかけ団体を代表して、大阪憲法会議の丹羽徹幹事長が開会あいさつし、10年前の閣議決定による集団的自衛権の行使容認や、現政権による安保3文書決定など軍拡政治が進む一方で、施行77年を迎えた日本国憲法は、今も私たちの生活を支え、元気に役割を発揮していると強調。「憲法9条改悪を許さず、憲法を守り生かす努力を続けよう」と訴えました。

「今こそ憲法生かす政治を」とアピールする野党代表ら=3日、大阪市北区内

日本が一刻も早く核兵器禁止条約に

 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の川崎哲国際運営委員が、「終わりの見えない戦争 平和をどう創りだすか」と題して特別スピーチし、ロシアによるウクライナへの侵略戦争とガザで続く凄惨な集団虐殺を止めて、世界を巻き込む全面戦争を市民の力で避けなければならないと訴え。第2次世界大戦の痛苦の反省から手にした平和憲法の意義を示し、「軍事力では何も解決することはできない。日本が一刻も早く核兵器禁止条約に加わるよう働き掛け、平和や憲法の大切さを広げよう」と呼び掛けました。

市民と野党の共闘こそ政治を開く力

「止めよう大軍拡」「東アジアに平和を」とパレードする市民ら=3日、大阪市北区内

 日本共産党、立憲民主党、社会民主党、れいわ新選組の代表があいさつしました。日本共産党は、宮本たけし衆院議員(衆院大阪5区候補)と、たつみコータロー元参院議員、清水ただし元衆院議員の両衆院近畿ブロック比例候補がそろって登壇しました。
 宮本氏は、安保3文書改定や敵基地攻撃能力の保有容認、殺傷能力のある武器輸出解禁など、戦争体制づくりを進める岸田政権を批判した上で、先日の衆院3補選の結果に触れ、「対等平等、相互尊重、共闘への意思に基づく市民と野党の共闘こそ、新しい政治を開く確かな力だ」と力説。「憲法は、目の前の命と暮らしを巡る具体的な課題になっている。市民と野党の共闘で新しい政治を大阪から開こう」と訴えました。
 万博問題や辺野古基地闘争など、各分野の市民がスピーチ。オープニングでは、サックス奏者のSwing MASAさんが演奏を披露しました。
 パレードでは「万博中止、震災復興に全力を」「大軍拡、大増税ノー」「金権腐敗の自民党政治を終わらせよう」などとアピールしました。

(大阪民主新報、2024年5月12日号より)

 

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