おおさかナウ

2024年05月11日

「9条変えるべきでない」 56%
憲法記念日 若者100人アンケート

憲法アンケートに取り組む若者たち=3日、大阪市阿倍野区内

 大阪平和委員会青年学生部は憲法記念日の3日、大阪市阿倍野区で、「若者100人に聞く憲法アンケート」を実施しました。18~39歳の107人(平均18歳)から回答がありました。年代別では10代77人(71%)、20代23人(21%)、30代4人(3%)です。
 アンケートは2014年に開始し、9回目。「5月3日は何の日」「憲法は変えるべきか」「9条は変えるべきか」「9条2項は変えるべきか」などを問う内容で、今年のアンケートでは、昨年12月の「武器装備移転三原則」改定を踏まえ、「殺傷能力のある武器輸出解禁を知っているか」との設問を加えました。
 「憲法を変えるべきか」の設問は「分からない」が64%で最多。「変えるべき」が21人(20%)で、「変えるべきでない」(16%)でした。「変えるべき」との回答の中には、ジェンダー平等の視点で「同性婚が難しい」とする意見もありました。
 憲法9条については「変えるべき」が17%、「変えるべきではない」が56%でした。
 戦争放棄を定めた9条1項について「変えるべきではない」と答えた15歳の女性は、「戦時中の体験を祖父母から聞いた。戦争は繰り返してはならない」と話しました。
 戦力不保持を定めた9条2項について20歳の男子学生は、「(戦力保持は)戦争の原因になりかねない」「武力に頼っては国際問題を解決できない」と話しました。
 2組の中学生グループ計5人が飛び入りでアンケート集めに加わり、「憲法について多様な意見があることを学んだ」「戦争についてもっと自分の考えを深めたい」と話していました。

(大阪民主新報、2024年5月12日号より)

 

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