7月7日投開票の羽曳野市長選
わたなべ浩一氏が出馬表明
任期満了に伴い、6月30日告示・7月7日投開票で行われる羽曳野市長選挙に、元市幹部で政治団体「Wingはびきの市民連合」代表のわたなべ浩一氏(65)が無所属での出馬を表明し、9日、会見を開きました。
わたなべ氏は1982年、羽曳野市に入庁し、保険健康室長、保健福祉部理事、税務長、市長公室部長などを歴任するなど、医療、介護、保健衛生、子育ての部門に長く勤務してきました。
会見でわたなべ氏は、羽曳野市は全国平均と比べても人口減少を伴う少子高齢化が著しいのに、現維新市政は問題意識もなく、危機感が薄いと指摘。羽曳野市で結婚し、子育てをし、住み続けられるよう、子ども医療費助成や小児救急医療体制強化、待機児童ゼロ、学校給食無償化などに取り組むと同時に、高齢者対策に力を入れてきた経験も活かし、総合的な戦略で魅力と活力ある町づくりに取り組んでいきたいと述べました。
現市政の運営についても、「『スピード感』や『身を切る改革』と言いながら、言葉だけが前面に出ている」とし、幼稚園・保育園の統廃合問題など市民の声を聴かずに進め、議会も軽視など問題点を指摘。「市政運営を抜本的に改革したい」と述べました。
今回の選挙でわたなべ氏は、政党の推薦を受けず無所属で出馬。「超党派、幅広い市民、関係者の支援で取り組みたい」としています。市長選には維新現職が立候補を表明しています。
わたなべ氏の略歴
1958年、滋賀県生まれ。82年、羽曳野市に入庁し、高年介護課参事、保健福祉部理事、税務長、市長公室部長(こども未来室長)など歴任。2019年定年退職後、24年3月まで市再任用職員。24年4月退職。NPO法人理事、自治体関係、公衆衛生、介護福祉など各種学会等に所属。認知症ケア専門士。
わたなべ氏を自主支援 つくる会
日本共産党も参加する「公正・民主的な羽曳野市政をつくる会」は10日、声明を発表。わたなべ氏が示した現市政に対する評価や市政転換への方向性は、「会の方針と政策の基本点で一致できる」とし、会としての独自候補を擁立せず、わたなべ氏を「自主的に支援し、その勝利のために全力をあげる」と表明しました。
(大阪民主新報、2024年5月19日号より)